コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

ショパン 幻想ポロネーズ作品61

ショパン幻想ポロネーズ作品61は、自分にとって前奏曲集作品28と並ぶショパンの最高傑作である。
この曲に最初に触れたのは高校生の頃。
爾来間欠的に遊び弾きしているが、ここに至って本格的に取り組むことにした。
邦題は幻想ポロネーズだが、原題はPolonaise-Fantasie。ポロネーズ風幻想曲と呼ぶべきかもしれない。
というのも、他のポロネーズとは異なり、ポロネーズのリズムは断片的にしか現れないからでsる。断片的とは雖もきわめて重要なモチーフである。
自由な形式で書かれており、ショパンならではの美しいモチーフが次々に展開され、また冒頭からして目まぐるしく転調し、メカニカルというより色彩豊かな表現が全曲を通じて求められることから、完全なる精密なコントロールが必要だ。
この曲が書かれたのは1846年。この3年後にショパンは他界する。白鳥の歌と言ってもいいかもしれない最後の大曲である。
しかしフィナーレは歓喜に満ちている。これは戻ることのなかった祖国ポーランドの勝利への願いなのか。
そしてポロネーズのモチーフは少年時代の郷愁なのか。
複雑ながら自然な人間としての感情の移ろい。
祈りのコラール。
どこまでも美しい響きで深く内面に訴えかける演奏をしたい。