コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

アレルギーは治せないのか

昨年、「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」がベストセラーになり、この本のキャッチコピーに「自分のカラダをハックする」というフレーズが使われ、そこから「バイオハック」という言葉が使われるようになったので耳にされた方もおられるかと思います。

筆者も昨年の9月からこの「バイオハック」を実践しています。きっかけは昨年春に重症アレルギー発作(確定診断はついていないのですが、もっとも疑わしいのは重症多形滲出性紅斑ということになっています)で入院したことで、その原因が食べ物とかハウスダストとか薬とかではなく、どうも様々な要素の蓄積と相互作用であるらしいことから、徹底的に体質改善しようと決意したことです。

とにかくデトックスが最優先事項なので、薬やサプリといった人工的なものに頼らず、また体内に蓄積した不要なたんぱく質を排除するために、厳しい食事制限と運動の義務を3ヶ月課したところ、体重が大幅に減少(2割)し体脂肪率が下がったという外形的な効果のみならず、頭痛、肩こり、足のかゆみなどが消え、風邪もひかず、代謝が上がって冷えを感じることも少なくなるなど、効果は絶大でした。

本来であればこのような過激な「ダイエット」は医師の指導の下に行なうべきものですが、高校・大学時代と陸上部で何度も食事制限をやったことと、世間でしばしば言われるような商法まがいのダイエットには一切頼らず、野菜と植物性たんぱく質の摂取および炭水化物の制限(しかしあまり極端には減らしません)、それに一日1万歩以上の歩行を続けるという地味なものです。アルコールは一切制限していません。また、たまにはケーキを食べたりします。

自分が特に忍耐強いストイックな性格という訳でもないので、この地道な努力を続けるにはインセンティブが必要でしたが、それを与えてくれたのがfitbitです。

ライフスタイルに話が及んでしまったのですが、それはおそらく現代医学ができることの限界にぶち当たってしまったからなのです。

最初に発症してからこれまでの約20年間に、何名の医師を受診しどれだけ多くの種類の検査を受け、また内服注射外用どれだけ多くの薬を試したことでしょう。また、受診の度に毎回異なる病名でした(確定診断はしかし結局ついていない)。

厄介なのは治ってしまうと(いや治ってはいなく寛解なのでしょうね)検査が不可能であることです。白血球の値など血液検査の結果は正常になってしまうし、皮膚もほぼ元に戻ってしまうし。

最近なったのは1年半前でしたが、この時はホームドクターでもある行きつけの病院の院長が「このままだとアナフィラキシーで危ない」と直ぐに関連病院への入院を院長自ら電話をとって手配してくれましたが、あたってくれた3つの病院のうち2つは受け入れが怖いという理由で断られたとのこと。あぶなかった。

結局8日間入院することになった訳ですが、入院ていっても血液検査して1日3回ステロイドの錠剤と抗アレルギー剤を飲むだけ。はっきり言って暇だったので、ラベルのラヴァルスの譜読みしたり歴史の本読んだりしてました。それにそれまでずっと激務だったので、とにかく今は休む時なんだと自分に言い聞かせて。

担当のドクターとは毎日話してたんですが、本当は患者の方から病名を言うのは良くないと思いつつも、さすがに9回目ともなると、たとえ治らないにしても病名を知りたいのでいくつかぶつけてみました。SLEなのかSJSなのか?など。いずれも否定されましたが。結局確定診断は出ませんでしたが、ドクターとのやり取りから選択肢として残ったのは重症多形滲出性紅斑です。特定疾患ですね。或いは新種の疾患かもしれませんが、もうこの時は既に、そもそも疾患なんて人の数だけあって然るべきだと信じるようになっていました。

アレルギーは自分が感作しているのだから仕方ないですね。感作するなって言っても言うこと聞かないし。あまり鈍くなっても逆に危険だし。それに何に対して反応するかも特定できないし。

最近もある大学病院のアレルギー専門医と話してたんですが、抗原の特定は検査では難しいと言われました。ああやはりそうなんだなと。

今にして思えば、とにかく身体に様々な毒素が溜まっていたのだと信じるようになっていました。しかもその毒素は特に脂肪に溜まっているのだと。

退院後は健康になったのか食欲がすごくあって食べても食べても太らなかったのが、3か月後には太りだして。。。これはヤバイと思って9月末に減量を決意。再発の恐怖と、とにかく自分の身体が汚染されているという確信からですね。

遠い将来にはアレルギーのメカニズムがより明確に解明され、かつ制御し予防できるようになるのかもしれませんが、それは本質ではなく、自らの身体の状態を感じ知ることができる本来持っているセンサーを働かせることが、アレルギー含め疾病予防の王道だと思います。

とにかくただの水を美味しいと感じられること。ビールはもっとうまいけど(≧∇≦)