コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

優越的地位の濫用

コンサルタントとして、大企業による数々の「優越的地位の濫用」を直に見、また聞いて来ている。 優越的地位の濫用とは、独占禁止法に定める行為で、文字通り、自分の相手(取引先等)に対する「優越的」な地位を明に暗に根拠として、「不当な」要求をするこ…

伊藤悠貴チェロ・リサイタル

プロジェクトの最終報告やら別のクライアントとの緊迫のミーティングやら高密度の一日の締めくくりは紀尾井ホールでの伊藤悠貴と藤田真央のデュオコンサート。 美しい魂の持ち主二人に出会えてよかった。 多くは語るまい。野暮になる。

ラニアケア超銀河団

先日NHKで放映されたコズミックフロント☆NEXT「見えてきた!5億光年の宇宙地図」は秀逸だ。 2014年にハワイ州立大学のチームが解明した宇宙の大規模構造。銀河系の上部構造(局部銀河群)が属する銀河団(cluster)が属する超銀河団(supercluster)がテーマ…

宇宙を構造化できないのか

先日、東大の吉田直紀先生の著書「ムラムラする宇宙」(キャッチーなタイトルだが吉田先生発案なのであろうか。違うことを期待して間違って買った読者はいないかと心配になる)の主題の一つは、タイトルどおり宇宙というのは一様(uniformly)に天体が分布し…

ボーっと生きる能力

NHKのチコちゃんはもはやキャラとして確立ているが、常套句である「ボーっと生きてんじゃねーよ!」の受け取り方にはふた通りある。 一つは、自分が実際に「ボーっと」つまり考えるべき物事を十分深く考えていないのでは?と内省を促すこと。 もう一つは、別…

【読書メモ】ムラムラする宇宙

東大の吉田直紀先生が書いたわかりやすい天文学の本を読む。 ムラムラする宇宙 (学研科学選書) 作者: 吉田直紀 出版社/メーカー: 学研プラス 発売日: 2014/06/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る そう。一言でいうとわかりやすい。 こういう本…

TEDトークのチャンス到来

以前勤めていた外資系戦略ファームからお誘いがきた(もちろんアラムナイ全員向けね)。 TEDで自分オリジナルのアイデアを発表するのは1年前に立てた目標の一つなのだが、当時温めていたアイデアはいずれも今のところ熟していないものばかり。 はて、何を話…

かたづけの魔法やってみた

おくればせながら、ベストセラー「人生がときめく片付けの魔法」を読んでみた。 人生がときめく片づけの魔法 改訂版 作者: 近藤麻理恵 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2019/02/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る これがグローバルに読…

【読書メモ】グッとくる「はげまし」の言葉

「人生がときめく片付けの魔法」に啓発され、8年ぶりに所有物を大々的に一掃していると、これまでの発想である「これは捨てると後で後悔するかも」「いつか役に立つかも」と思って捨てられなかったものが、「ときめくかときめかないか」の基準で判断すると捨…

問題を解決するには次元を上げて考える

かつてアインシュタインはこう言ったという: We cannot solve our problems with the same thinking we used when we created them. (問題はそれを作った時と同じ思考では解決できない) つまり、問題を解決するには、思考を変える必要があるということだ…

目標は必要か

戦略コンサルティングファームには明確なキャリアプラン設定がある。 たとえば最初に勤めた外資系戦略ファームでは、新卒で入社した場合アソシエイト、中途の場合はコンサルタントで、2年半から3年半でプロモーション(昇格)し、アソシエイトはコンサルタン…

【読書メモ】生命とは何か

子供の頃から岩波文庫の大ファンである。 今でも良著を読もうと思ったら書店でまず岩波文庫の棚を見に行く。 自分の基本方針として、書物に関しても芸術に関しても「時の試練を受けていないものには時間を使わない」というのがある。 岩波文庫はいずれも古今…

マウイ島

オアフ島には10回を越えて行っているがマウイ島には一度も行っていない。 しかしくっきりと夢にみた。 IQの影響なのか。 しかし何年もIQは見ていない。 マウイ島の話をしてもいない。 なぜだろう。

オレンジセオリー始めました

去年9月から本格的にトレーニングを始め、約半年が過ぎました。 Tipnessに入会し、パーソナルトレーナーの指導も時折受けつつ、毎朝宅トレを30分、を毎日2万歩ウォーキングに加えて続けてきて、すっかり「動ける身体」になってきました。 近所に、いちどがっ…

【読書メモ】素直な心になるために

1971年に著された松下幸之助の書である。 素直さということの大切さがようやくわかりかけてきた自分にとり、本を整理していてたまたま以前購入したまま開いていなかったこの本を読むことになったのも出会いかもしれない。 www.amazon.co.jp ここに「素直な心…

ピアノ買い換え検討中

4年間愛用して(酷使して?)きたKawaiのCA67はいい製品である。 何よりタッチがアコースティックグランドと遜色なく、スクリャービンドビュッシーあるいはショパンでも違和感なく豊かな色彩を(自分の実力の範囲でだが)出せる。 しかしここにきていくつか…

しびれの原因

家人が複数部位にしびれを訴え、先日かかりつけの病院で神経内科を専門とする院長先生にみていただき、大学病院を紹介してもらい精密検査を受けることになった。 そこで、予習のため(決して自己診断をする為ではなく正しい患者の姿勢をとるべく)、しびれに…

リスクマネジメントのプロ⑤早い話(1)

大企業が事業環境の変化にタイムリーに適応するのはきわめて難しい。 産業ライフサイクルというものは形を変え寿命を変えいかなる事業も免れないものである。 細々と安定的にそこそこ儲かる事業を続けるというのも長期的には簡単ではない。 すなわち、企業が…

映画「叛乱」を観る

日本近現代史最大の出来事である二二六事件を見事に描写した記念碑的作品「叛乱」のDVDを購入し観ている。 叛乱 [DVD] 出版社/メーカー: 紀伊國屋 発売日: 2008/02/23 メディア: DVD 購入: 1人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (6件) を見る 畏友からぜ…

リスクマネジメントのプロ④日本の大企業への提言骨子

リスクマネジメントの目的はBCP(事業継続計画)すなわちbusiness as usualの担保を超え、事業戦略遂行による経営目的及び目標達成である。 そして、経営目的達成の為には、市場機会を見定め、顕在および潜在の競合の戦略的ポジションに対する自社の相対的ポ…

【読書メモ】反応しない練習

自分の成長に貪欲であり続けることこそ生きる意義である。 自分の欠点は入ってくる情報にオープンであることに起因する。 老化というものは入ってくる情報に過度なフィルターをかけることで進む。 かといって入って来る情報にいちいち反応していてはエネルギ…

ショパン前奏曲集作品28(118)初の公開演奏

昨日は友人が毎年企画してくれる演奏会にて16番から24番まで9曲を披露させていただきました。 今回は準備期間も短く、また業務多忙もあって練習不足の中、どこまで冷静に演奏できるかという挑戦でしたので、もとよりミス多発どころか大事故を覚悟して臨んだ…

リスクマネジメントのプロ④日本語版着手

リスクマネジメント領域において最良の書と思っているWorld-Class Risk Managementの和訳に着手した。 https://www.amazon.co.jp/World-Class-Management-English-Norman-Marks-ebook/dp/B00ZLMF0JS/ref=mp_s_a_1_1?_encoding=UTF8&imageClass=hi-res&keywor…

リスクマネジメントのプロ③リスクの評価

前回②では、リスクの特定について、従来まったく述べられていない独自の考え方(既に実践済)を書いた。 リスクのリスト作りは骨の折れる作業であるだけに、手段が目的化しがちである。やりとりさせていただいている米国のリスクコンサルタントも、”enterpri…

【読書メモ】1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

持論として時の試練を経た書しか読まないのだが、尊敬する人が書いたまたは薦める書は別である。 https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B07P6JV9BD/ref=tmm_kin_title_0?ie=UTF8&qid=1559706550&sr=8-1 言っておくが、この本を読んで実践し実際におだやかに暮ら…

ショパン前奏曲集作品28(117)19番が難しい理由

16番、24番と並び作品28中特に難しいのが19番である。なにしろ注文が多い。 終始開離分散和音であるため、疲れやすい。疲れると音が硬くなったり外しやすくなるため、手首や肘の柔軟性、手首の水平方向の回転で弾くべきところと、素早い平行移動を行なうべき…

リスクマネジメントのプロ②リスク特定

方法論として定まっているリスクマネジメントの起点はリスクマネジメント計画の策定であり、その第一の作業はリスクの特定である。 どの教科書にも書いてあるこのリスクの特定作業だが、これがどうして難しいのである。 リスク特定のためのツールや手段はい…

リスクマネジメントのプロとして①自分の軸

目下のプロジェクトのテーマはリスクマネジメントである。 大企業のリスクマネジメントの実態を調査・分析している。 そもそもビジネスにおけるリスクマネジメントとは何なのか。 ビジネスとはチャンスを取りに行くことだ。 チャンスを取りに行くことには必…

ショパン前奏曲集作品28(116)16番が難しい理由

ひととおりアナリーゼを終え、ここ2か月余り鍵盤上で24曲さらい、また一度レッスンも受けたが、やはり難しいのは16番である。 右手の十六分音符のパッセージは最初の2小節は旋律短音階の構成音のみなので問題ないが、曲が進むにつれ構成音外の音が混じり、か…

ショパン前奏曲集作品28(115)室内オーケストラ編曲版

以前(この年明けに)ショパン前奏曲集作品28のオーケストラ編曲版について書いた。 jimkbys471.hatenablog.com 昨日、もう一つの編曲版があることを発見した。ジュリアン・ユーによる室内オーケストラ編曲版である。 shop.zen-on.co.jp 編曲者による序文を…