NHKのチコちゃんはもはやキャラとして確立ているが、常套句である「ボーっと生きてんじゃねーよ!」の受け取り方にはふた通りある。
一つは、自分が実際に「ボーっと」つまり考えるべき物事を十分深く考えていないのでは?と内省を促すこと。
もう一つは、別にそこまで考えなくても考えずに生きられるならそれでいいんじゃね?と別にチコちゃんの言うことがtoo muchだととること。
日本は幸福度が低いなどと国際指数を持って評価する向きもあるが、もし大半の日本人が「ボーっと」生きてるなら、かなり幸福とは言えまいか。
飢餓や貧困、戦禍に見舞われ、或いは圧政に苦しんでいる国民は「ボーっと」など生きてはいられない。
まあこれは極論としても、考えるべきでないことを考え過ぎて心を病む人をみるとむしろ「ボーっとしろよ」と言ってあげたい。自分がかつてそうだったから尚更そう思う。
先日投稿した読書メモ「反応しない練習」は、心を病まず健康にそして適度に人間関係の距離を保つ、謂わば如何なる状況にあっても心の平安を保つ上で貴重な教えが書かれている。
その状態になれば、ボーっとしていてもいい時がいつであるかもわかるようになる。
考えすぎがちな自分は適所適時に「ボーっとする」能力を磨きたい。