コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

新規事業が失敗する理由

経営コンサルとして大企業から中小企業まで、電機、医薬品、建設、銀行など幅広い業種のクライアント様の新規事業の企画から実行までのお手伝いをし、また自分自身も事業会社で新規事業の立案から市場調査、ライセンス交渉や会社設立までやった経験があるので、新規事業に関してはエキスパートを自負しているじむです。

 

枕詞が長いですね。

 

新規事業は必ず失敗します。

 

「新規事業」と言っている時点でダメです。失敗必定です。

 

自分が新規事業を最初に検討していた頃、いまでも尊敬するある先輩から、会社の中で事業を立ち上げるには3人の存在が必要だと言われました。その3人とは:

Godfather

Promoter

Champion

の3人です。

Godfatherとは、(特に社内の)反対者(既得権益の塊のような方々、主流派の方々)から事業立ち上げチームを守る庇護者です。当然のことながら社内で強い影響力を持っている人です。

Promoterとは、通常の場合直属の上司です。自分を評価する人がそもそもその事業立ち上げという任務に対して前向きに評価し応援してくれる存在でなければならないし、心理面でもまたリソースの面でも(特に時間の使い方や協力者を得ることなど)助けてくれる人がいなければ、そもそも難度の高い事業の立ち上げは立ち行きません。

Championとは、事業のアイデアの可能性を信じ、推進していく当の担当者のことです。

 

この3つの存在はなかなかいないですよね。どれが弱くてもダメなのです。かなり厳しい条件ですが、自分自身うまくいった事業、うまくいかなかった事業を振り返ってみても、確かにどれか1つが欠けているか不十分であるかでした。

クライアントの取組をみても例外なくそうですね。

 

また、仮に社内決裁が下りても、それで成功という訳ではありませんので、これら3つの存在は本当に事業が軌道に乗るまで必要であることは言うまでもありません。検討期間だけ居ればいいというものではないのです。

 

そもそもうまくいくかどうかわからない、したがって社運を賭けることなど考えることさえできない「新規事業」に、会社としてエースを投入することができるでしょうか。しかも片手間ではなく本務として。

構造的にできないですよね。

だから必ず失敗するのです。

 

「新規事業」と呼んだ時点でそれはほぼ例外なく(未だ)主流ではないのです。

 

また、仮に経営トップの錦の御旗があり、担当者も優秀で上司も全面的に応援してくれたとしても、まだ社内に敵はいるのです。

新製品の場合、マーケティング部門はOK、しかし製造部門がつぶすということもありますし、営業が実際には売ってくれない(新しい製品は説明が難しい)こともあります。いくら社長が号令をかけても、全部門が協力的になってくれるなどと期待するのは甘いのです。

 

経営コンサルはこのような新規事業失敗の要因とそれに対する解決策を持っています。

そして実際に最初から最後までツボをおさえつつ、粘り強くGodfather、Promoter、Championの能力と働きを補完し続けます。

 

いくら社内に優秀な人々が揃っていても、「構造的に」失敗するようになっているのです。社内だけで進めていると。