ウルトラスーパーマニアックな投稿です。
土曜のレッスンで再度(3回目?)バッハの平均律2巻16番フーガをみていただきました。
このフーガは四声で超過主題まで提示されますが、その後喜遊部(嬉遊部)を経て主題が提示されますが、第2展開部でニ短調で主題がアルトに提示され、対位主題がソプラノに提示されるこの箇所は、最難部であり最も美しい鳥肌パートです。
主題がソプラノ以外の声部に提示される場合は常に難しいのですが、ここではアルト、しかも両手親指で交互に取り合う形となっています。
しかも決然たる主題と柔らかな十六分音符の対位主題の性格の対照と音のバランスが極めて繊細なものを要求されます。
右手ソプラノの対位主題はまるで天の声のような形而上学的な美です。
鳥肌パートです。