先日ある研究会でVirtual Engineeringについて議論した際、司会である私は
「バーチャルはもはやリアルである」
と言ったところ、参加者の方々から大きくうなずいていただいた。
かつてのバーチャル(仮想)はもはや技術的にも内容的にもまたその活用の広がり・深さの観点からも、もはやバーチャルではない。リアル(現実)と言っても過言ではない。
つまりVRはRなのだ。Realの定義に厳密に従うならば、やはりそれをRとしてしまうのに無理があるようであれば、Very Realとしておこう。やはりVRだ。
いまは実に様々な業界の支援をしているが、その一つにエンタメがある。
VR、いやAR、MRは既にエンタメに欠かせない技術になっている。USJのアトラクションをみてもそうだ。
しかし、何を置いてもいま最も注目すべきはかめはめ波ではないだろうか。ドラゴンボールファンならずともご存知であろうあの悟空の必殺技である。これを経験できるとなれば経験しない手はない。新宿にGO!
ゲームの世界ではおそらく先端的なVR活用事例と言えばレーシングであろう。
これをご覧いただきたい。ゲームマニアではない自分でもやってみたいと思うものばかりである(ただ家に置こうとは思わないが)。
自分が最も進化して欲しいと思っているVRの応用は旅行である。ただし地球上の旅行ではなく(モルジブとかを除けば)、宇宙旅行である。
Youtubeを"space travel VR"で探すとそれらしき動画は出てくる。
ただこれだけではただの動画である。ヘッドマウントディスプレイをつければそれらしい気分にはなるかもしれないが、さきほどのドライブシミュレーションと較べるとまだVRの程度において劣る。
そんなシミュレーターは空間そのものをコントロールする必要があるから、自宅用という訳にはいかないだろう。アーケードなどに設置すればよいのだ。どこかのゲーム会社をそそのかして作らせよう。