のぞみ車内での傷ましいできごと。
義憤が湧いてくるのを禁じ得ない。
「どうして?」などと問うても意味はない。
ただただ傷ましい。
いまは何も言えない。何も書けない。
のぞみ車内での傷ましいできごと。
義憤が湧いてくるのを禁じ得ない。
「どうして?」などと問うても意味はない。
ただただ傷ましい。
いまは何も言えない。何も書けない。
羽生永世七冠がもうかれこれ10年以上抱いているイメージを表す言葉。
玲瓏。
明鏡止水と近いのかもしれない。
どの道であれ真剣勝負するならばこの境地に至るべきという心境。
何度もこの言葉を聴いてきた。
実感できるにはそれなりの、いや並大抵ではない努力と苦悶が必要なのかもしれない。
自分には到底無理だとずっと思ってきた。
しかしここにきて分かるような気がしてきた。
ピアノを通じて。
わずか3分の練習曲。
もう1,000回分は練習してきて、辿り着けないかもしれない境地に少しずつ近づいてきた気がする。
ウルグアイのムヒカ前大統領の、2012年国連持続可能開発会議での有名なスピーチ。
スペイン語(国連公用語の一つ)でのスピーチだが、英語のキャプションが付いているのでぜひご覧いただきたい。
先進国そして新興国を支配する消費至上主義こそを見直すべきという強い主張である。
持続可能な開発を論じるならこの大前提こそを見直さなければならないと主張できる先進国の首脳が果たしているだろうか。否。
ムヒカ大統領は"the poorest president"(最も貧しい大統領)などと呼ばれることがあるが、必ずしもそれは正しくない。
大統領公邸に住むこと(およびそこに使えるスタッフを使うこと)を拒み、資産は1987年製のフォルクスワーゲンビートル(20万円相当)のみ、首都モンテビデオの郊外に住み菊を栽培して販売し、大統領としての報酬の9割は寄付。この姿勢はおそらくポーズなどではなく自ら強く抱いている価値観を体現したものであろう。そのような大統領の口から発せられるものであるからこそ説得力がある。
だが実際にはこれに傾聴し、グローバルの潮流を変えるには至らなかったのであろう。
国連は国連としての仕事をしている。問題は加盟国側の努力如何であり我々の意識の変化と行動である。
自らの仕事の意義についても考えさせられた。自分の仕事の多くの部分は確かに経済と事業の成長を是としている。しかしムヒカさんの言うとおり、たとえばもしインドがドイツ並みに乗用車を保有したらどうなるか、確かにこれは地球環境に多大なる悪影響を及ぼすであろう。同じことが食に関しても言える。
未だに各国を分類するのに「開発途上」と呼ぶことがあるが、果たしてここでいう「開発」とは何なのか。何をゴールとするのか。そして「途上」とはどういうことか。どこまで「途上」なのか。
これほどに重要な問題を先進国とされる日本の国民として、既に人口減少社会になっており価値観の転換を迫られている者として、真摯に捉えなければならないと散歩しながらあらためて思った猛暑の土曜日であった。
日本のTVで報道される海外情勢は、ここのところもっぱら北朝鮮がらみか、直近のハワイ島やグアテマラのように自然災害(地震、台風、噴火等)がもっぱらで、あとはせいぜいシリアやパレスチナが時々報じられる程度であり、まったくグローバルで深刻な報道すべきことを報道しないのには既に嘆かわしいとすら思わなくなっている。
しかし、やはり日本人が正しい世界観を抱くため(もし意図的にマスコミが報道しないのであればマスコミに洗脳されないためにも)、たとえばイエメンがいまどういう状況にあるかをしっかり伝えるべきである。
Fragile States Index(脆弱国家指数)というのが毎年発表されている。
Fragile States Index | The Fund for Peace
これは米国のNPOであるFund for Peaceがここ14年間にわたり世界178か国の国家としての安定性、持続可能性を独自の手法で評価し結果を公表しているものである。
最新の2018年版は2017年1年間の状況に基づいているが、前年からの変化とその要因についても解説している。
たとえば米国は悪化している。
最上位(最も持続可能性が高い)には北欧諸国が並び、最下位(他の指標では脆弱国家もしくは失敗国家と呼ばれることもある)には南スーダン、シリア、イエメン、中央アフリカなどが挙げられている。
単にランキングとして見るのではなく変化とその要因を考え、我々として何ができるかを考えなければならない。
読みだしたら止まらない本にひさびさに出合った。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00DTO1788/ref=oh_aui_d_detailpage_o01_?ie=UTF8&psc=1
(Kindle版571円)
テンポがいい。リズムがいい。
先日読書メモに記した天才シナリオライターのライトノベルでもこう評した。
しかしこの本の著者は本業が文筆業ではない。
仕事で知り合った自他共に認める天才マーケターであり会社経営者である。
この本を読むと、その文体からまるで「もはや日記とかそういう次元ではない」の熊谷真士を思わせるが、そうではなく熊谷真士がこの著者の西井さんのスタイルに似ているというべきであろう。何しろこの西井さんの本が出たのは2013年7月、もう5年も前の話だ。
しかもこの本は旅行記として、著者自身が命がけで(大げさではない)体験した、普通ならとても行けない世界各地の情景と人々の営みが描かれている。
必読書である。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/453235773X/ref=ox_sc_saved_title_1?smid=AN1VRQENFRJN5&psc=1
6名の気鋭の執筆者には友人も含まれているのと、何よりこのテーマは日本にとって安全保障と並びに喫緊かつ重大であるからだ。
書名はセンセーショナルだが、内容は極めて科学的・論理的であり、類書にない示唆に富んでいる。
Amazonレビューで主張の異なる学者によると思われる攻撃があるためか評点は低くなっているが、もとよりAmazonの評点はあてにならないので無視してよろしい。
特に第4章「公的医療・介護・福祉は立て直せるか」は、自分の研究会のテーマにも直接関連し、かつ我々国民にとってきわめて深刻な問題である上、筆者の論旨は明快かつ具体的な打ち手が示されているので、政策担当者・官僚には既に遅きに失したと思わず直ちに断行していただかないと困る。
具体的な事例も豊富かつ適切である。
国が異なればシステムも異なるから単純な比較はできないとはいえ、1991年の旧ソ連で何が起きたのか、2011年のギリシャ財政破綻後の医療崩壊がどれほどのものだったかという事実は、きわめてビビッドであり、震撼する内容である。
先日、カウンセリングを受けてきました。
カウンセリングというと、一般的には臨床心理士が精神を病んだ人に対して療法の一つとして行われるもの、という形で受け止められる傾向が強いと思うが、今回のカウンセリングを受けた目的は、「治す」ことではなく、「もっと元気になる」こと。
健康維持のアナロジーで言えば、疾病に罹った或いは怪我をしたから病院に行く、というのではく、いまよりもっと健康になるためにトレーニングをしたりコーチングを受けたり、ということに該当すると思います。
このようなカウンセリングをしてくれる優秀なカウンセラーはあまりいません。
いろいろ探した結果、今回カウンセリングをお願いしたのは丸尾さんです。
東銀座の歌舞伎座の裏手にあるコーヒーの美味しいカフェで90分のセッション。
丸尾さんはイチローになんとなく面影が似ているさわやか青年です。
いままでいろんな分野の専門家に会ってきましたが、これまでに会ったことのないタイプの方で、第一印象からして安心してなんでも話せる感、包容力を感じる、無駄な力が入っていない自然体の方です。
実際に何を話し、どういうヒントが得られたかはとても個人的なものなので詳しくは共有できないのですが、3つも新しいアイデアが得られ、期待以上でした。
最も重要なアイデアは、成長のパラドックス、あるいは上達のパラドックス。成長を目指すと成長できない。これは仕事でも趣味でも言えることだと思います。
沖縄には小学生の頃親に連れていってもらったのも含め離島も本島も併せて10回は行っていると思いますが、今回初めて出張で1泊弾丸出張してきました。
夜に那覇入りし翌朝には北部の会社社長と重要な話をする約束であり、金曜のうちに東京に戻って他の仕事をせなばならないため強行軍となりました。
そうなるとせめてもの楽しみは夕飯しかありません。
オリオン生。
からのおつまみ一式
国際通りの目についた店に入りましたが正解でしたね!
これはサザエのつぼ焼き。切らなくてもいいのにね。
沖縄はいずれ住みたいところではありますが、その歴史は理解せねばなりません。
地政学的に重要な地域でもあります。
本島だけではありません。
往復のフライトで第一次大戦と第二次大戦の間の日本の歴史に関する論文を読んでいました。
敗戦は必然であったと思うしかありません。
先見の銘を持った極めて優秀な人材を活かすことができなかった日本。
構造的問題は今も解決されていない。
日本人である以上日本に期待したいが主権国家として行使し得る手段を事実上奪われている日本。
何か自分にできることはないのか。
ずっとそればかり考えていた今回の出張でした。
答は出ていません。
しかし今回もずっと雨。
会った社長さんに聞いたら梅雨入りしたのに前日まで晴れ。ぼくが着いてから雨が降り始め帰途那覇空港に着いたら晴れた。
前回本島に来たときは土砂降り。
もしかして雨男?