コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

終末期医療に関する私見

終末期医療とは、「助かる見込みのないステージに到達した」患者さんに対する診療行為とされているということですが、どうも日本と欧米では考え方が違うようです。

この「助かる見込みのない」というところにかかる言葉として、「あらゆる手段を尽くしても」が付くとまったく終末期医療のあり方が変わってきてしまいます。

日本では現在当たり前のように行われている胃瘻(口から栄養摂取ができない患者さんの胃に穴をあけて経管栄養を施す)は、欧米では行われていないようですし、医療先進国と言われるスウェーデンでは、胃瘻はもとより、透析もせず、昇圧剤も利尿剤も使わず、さらにバイタルの測定すらしないという報告があります。

なかなか長年にわたり培われた考え方を医療従事者側も患者また家族の側も変えることは難しいのかもしれませんが、しかしこの「助かる見込みのない」ということ、逆に言えば「死を受け容れる」ということが浸透しないと、医療費抑制が必至となっている医療保険制度の面からみても、諸問題の解決は難しいのではないでしょうか。

私事ですが、約10年前に実母を脳出血で亡くした際、ほとんど植物状態になって以降は、1回目の延命は施してもらいましたが、2回目の発作の際には自分から治療中断を主治医に申し入れました。生前本人も延命は望んでいなかったし、本人が意思表明できなくなったからには実子である私が判断を下すべきとおもったからです。

末期がんなどの場合、痛みを和らげるための鎮痛剤の投与やモルヒネの使用は必要だとおもいますが、それ以上のことは果たして本人のためになるのでしょうか。

終末期に限らず医療の考え方がますます患者本位になってきている潮流の中、終末期医療も変わっていくことを期待しています。