コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

一流コンサルの要件

現役コンサルタントとして、社内および社外双方向けに「戦略コンサルタントの仕事術」を説いてきている。

この研修の目的は「10倍のスピードで仕事する」である。

そして対象はコンサルタントのみならずビジネスパーソン全般である。

駆け出しのコンサルタントの頃、耳にタコとイカができるほど言われ続けたのが「(クライアントの)3倍のスピードで仕事をしろ」であった。

プロであるからには、そして高い報酬に値するには、そして何より速い事業環境変化に競合に先んじて適応するには、スピードが命であるからだ。

しかしコンサルタントとして経験を積むにつれ、3倍では十分ではない、3倍では甘いと強く思うようになる。

ましてテクノロジーが進化を続ける中、スピードへの要求は高まるばかりであり、コンサルタントビジネスパーソン一般もテクノロジーを使いこなすことができなければならない。

自動車が世に出る以前、人々が求めるものは速い馬車だった。しかし自動車は速い馬車ではない。モードがシフトしている。

我々も同じ。シフトしなければならない。

シフトが目指すのは数倍のスピードではなく桁違いの性能だ。

一流のコンサルタントは瞬時に答を出す。10倍どころではない。それは直感があるからだ。直感は膨大な知識とロジックの統合である。帰納でも演繹でもない。現在のAIが克服できないフレーム問題なども無い。

非常に強い仮説を非常に少ない情報で検証できる。

この研修でそれが一朝一夕にできるようになるわけではないが、モードシフトの方法を伝授し、それをどう現実の行動に移し質量転化するかを学ばせる。

全てはこの世を良くするために。