日本のTVで報道される海外情勢は、ここのところもっぱら北朝鮮がらみか、直近のハワイ島やグアテマラのように自然災害(地震、台風、噴火等)がもっぱらで、あとはせいぜいシリアやパレスチナが時々報じられる程度であり、まったくグローバルで深刻な報道すべきことを報道しないのには既に嘆かわしいとすら思わなくなっている。
しかし、やはり日本人が正しい世界観を抱くため(もし意図的にマスコミが報道しないのであればマスコミに洗脳されないためにも)、たとえばイエメンがいまどういう状況にあるかをしっかり伝えるべきである。
Fragile States Index(脆弱国家指数)というのが毎年発表されている。
Fragile States Index | The Fund for Peace
これは米国のNPOであるFund for Peaceがここ14年間にわたり世界178か国の国家としての安定性、持続可能性を独自の手法で評価し結果を公表しているものである。
最新の2018年版は2017年1年間の状況に基づいているが、前年からの変化とその要因についても解説している。
たとえば米国は悪化している。
最上位(最も持続可能性が高い)には北欧諸国が並び、最下位(他の指標では脆弱国家もしくは失敗国家と呼ばれることもある)には南スーダン、シリア、イエメン、中央アフリカなどが挙げられている。
単にランキングとして見るのではなく変化とその要因を考え、我々として何ができるかを考えなければならない。