コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

認知バイアスを理解したピアノ上達法

池谷裕二先生の「ココロの盲点」(講談社ブルーバックス)を読んで、コンサルとしての仕事を進める上でも有益な視点が得られたが、これはまたピアノにも有益であろうと思う。

どうすればこれらココロの盲点、すなわち認知バイアスを理解することがピアノの上達につながるのか、自分の考えを整理してみたい。

 

これは画期的なピアノ上達法につながる可能性があるぞよ(あくまでも可能性ね)。

 

認知バイアスは、人がみなほぼ(全員?)共通にもっている脳のクセですが、池谷先生に挙げていただいたものを自分なりにまとめてみると:

 

  1. 徹底的に自分を正当化する(そのためなら事実も歪曲するし作り話もする)
  2. 徹底的にシンプルに考えたい(脳が楽をしたい)
  3. けっこうだまされやすい
  4. 意外とまじめ

 

1を物語る認知バイアスには、「選択盲」、「非対称な洞察の錯覚」、「後知恵バイアス」、「セルフ・ハンディキャッピング」などがあります。

2には、「判断ヒューリスティック」などがあります。

3には、「ダニング-クルーガー効果」、「バイアスの盲点」、「ローゼンタール効果」、「ピグマリオン効果」、「ラベリング理論」、「連言錯誤」、「情報フレーミング」、「確証バイアス」などがあります。

4には、「内発的動機付け」、「リアクタンス」、「コントラフリーローディング効果」、「テスティング効果」、「変化バイアス」などがあります。

 

あまりまとめ過ぎても陳腐になりますが、つまり脳は自発的にかつ苦労した上で楽に演奏したいしできるのです!

 

まずはこれを信じてピアノに向かうだけでも変わりませんか?

繰り返し練習することは、自覚できない無意識の世界を変えるには必要なプロセスなのです。

また、無意識の世界は必ずしも練習中には変わりません。post-practice improvementつまり練習後の成長が重要です。

いつまでも楽譜を見ながらでは楽譜に縛られていますしテスティング効果によれば思い出そうとさせないと覚えませんから、あえて暗譜で弾いてみるとか、寝る前の時間や空いている時間に脳内再生することも極めて有効です。

ただし、一方で脳は自分を正当化するのも得意なので、人に聴いてもらうのは不可欠です。自分の演奏を録画して視聴するのはいいですね。

 

まずはここまで書いてみて今までの自分のやり方がそこそこ正しいことを確認する一方、これも実は自己正当化かもしれないので、、やはり次の本番11/27(コンクール本選!)に向けがんばります╭( ・ㅂ・)و グッ !