コンサルタント=ピアニストはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストが仕事術とピアノと減量と英語と沖縄とかについて語ります

ショパン前奏曲集作品28(83)難曲を弾き易くするヒント③24番

Henle社の曲目別難易度では最高難度の9にランクされているこの曲であるが、確かに決して易しくはないものの、最高ランクの9というほどではないと思う。

この曲の難しさ(あくまでもメカニカルな側面において)のポイントは2つ:

①左手の開離和音を正確に弾くこと、もう一つは

②右手の高速パッセージを淀みなく正確に弾くことである。

①については、左手は基本的に最低音を通奏低音とする三声であり、中間の声部を3の指もしくは2の指を軸にして弾くことで解決する。5つの音からなるひとまとまりのパッセージ(2拍分)は、2番目の音と5番目の音の音程がオクターブの場合は3の指を軸に、六度の場合は2の指を軸とする(これでほぼ左手の音型のすべてはカバーされる。ただしいくつか例外箇所あり)ことで安定する。特に最低音は決して外してはならない。

②については、まず決して強くは弾かないこと。強く弾こうとすると力が入り、高速で滑らかに弾くことは決してできないし、音の密度が高いため決して強く弾く必要はない。十分にフォルテになる。

また、32小節目についてはすべて白鍵であることもあり、多くの版の運指を守らず、1234512345・・・と弾くことで手の移動回数を減らし、かなり楽に弾けることがわかる。また、右手に高速パッセージがある小節は、右手につられて左手が速くならないように注意する。曲を通じて左手は厳格にタクトを刻むべきであり、左手と右手の不要な競争になり自分の首を絞めることのないよう留意する。