どの曲にも(好きな曲に限定されるが)自分が言うところの「鳥肌ポイント」がある。
この箇所を素晴らしく弾くと鳥肌が立つからそう名付けている。
必ずしもその曲の「ピーク」とは限らない。
作品28の各曲について、鳥肌ポイントがどこか、そしてなぜそうなのか、を6回に分けて解説する(一度に24曲分書くのは大変なので)。
第1番 ハ長調
箇所: 22小節目
理由: この曲のピークはその前の21小節だが、主調で最高音に達した後、ふっと二度五度調の同主調というショパンならではの転調で色彩が変わる
第2番 イ短調
箇所: 20小節目
理由: 死に向かうようなこの曲、19小節の後半の休符で一旦無に帰したかと思いきや、ふたたび旋律が弱々しく聴こえてきてはっと(ほっと)させられる
第3番 ト長調
箇所: 16小節目
理由: この曲初めての転調で。主調から四度五度でサブドミナントのハ長調に転調する途中の優しい響き
第4番 ホ短調
箇所: 8小節目
理由: 6小節までほぼ2拍毎に転調を繰り返した来たのが、7小節では小節内で転調がなく、8小節の冒頭でも左手の和音が変わらない意外性