コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

自分をマーケティングする

セルフブランディングという言葉があります。

セルフブランディング - Wikipedia

これによると、「企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること」とあります。

ぼくは日本の大学院を修了して最初に務めたのは、日本の大企業でした。社費留学制度で運よくアメリカのビジネススクールに進み、MBAを取得した訳ですが、当時は他のMBAの方々のように、コンサルティング・ファームや投資銀行に転職してキャリアアップするという発想はまったくありませんでした。

もともとあまり地位とか高収入とかには興味がなく、自分が打ち込める仕事があればそれでよかったのです。それは今でも基本的には変わっていません。

MBAを取得して復職し、4年ほどその日本の大企業の本社で新規事業開発でいくつか成果を挙げました(会社を設立したり、新たなサービスを企画して提供開始したりしました)が、あるときエグゼクティブ・サーチの会社(つまりはヘッドハンターですね)から声がかかり、ある大手外資系戦略コンサルティング・ファームを受けてみないかということで、あまりコンサルティングというものを良く知らないまま受けたら、これまた運よく受かってしまいました(後から聞いたら中途でもかなり競争率は高いようです)。

転職はこれを皮切りに、このあと大手外資系医療機器メーカー、その後大手外資系戦略戦略コンサルティング・ファーム、そして今の国内系アドバイザリーファームへと、都合4回転職しているのですが、転職の成功には、その当時ではそうは呼ばれませんでしたが、この「セルフ・ブランディング」は欠かせません。

しかしこのセルフ・ブランディングという言葉自体は新しい概念でも何でもなく、マーケティングに他なりません。

これが判っていないと、こういう記事に書かれるような「痛い」ことになります:

diamond.jp

マーケティングの本質とは、単に宣伝することではなく、価値を訴求することです。

自分をマーケティングするのですから、自分という商品は何がユニークなのか、そしてそのユニークさは自分を買ってくれる相手(転職の場合は受ける企業)にとって意味のあること(その企業が求めるポジションの要件への合致度)でなければなりません。

職務経歴書や履歴書には、一通り自分の学歴・職歴を書きますが、重要なのは自分がどういう強みをどう発揮しどう成長し価値を生み出してきたかをわかりやすく書くことです。何をやったかだけをつらつらと書いている履歴書もありますが、自分も採用担当としておそらく数千人の履歴書を見てきて思うのですが、実際の面接の際に、それをだらだら話すひとはまず間違いなくひっかりません。

要は自分をストーリーとして語れなければならないし、ストーリーに説得力を持たせる材料、ファクトとしてどこで何をやったか、というエビデンスが職歴なのです。

ぼくの場合は、応募する際に、すべてをまんべんなく書くのではなく、そのポジションに合った職歴を強調して書くようにしています。

また、どういう人物であるかが判るように、自分のモットー、信条を書くようにしています。たとえば、「迷ったら難しい方を選ぶ」というのがモットーのひとつです。

 

fitbit日記:フェニックスとアムステルダムに到達

fitbit日記です。

昨日までの累積歩行距離が9,330kmとなりました。

fitbit開始して536日目、12,205,318歩、一日平均17.4kmです。

東京から大圏距離で9,304kmのアムステルダム(オランダの首都ですね)、9,314kmのフェニックス(アメリカ、アリゾナ州)に到達しました。

どちらも行ったことのある街です。

といっても、アムステルダムは3年前に出張でルクセンブルクに行った際にスキポール空港で乗り換えただけなので、行ったうちには本来はいらないのかもしれませんが。

オランダの人ってやっぱ背が高いですね。

うわさの男子トイレもやはり便器の位置が高かったです(汗)。

フェニックスはもうずいぶん前ですがドライブで行きました。夏はやたらと暑くなることで有名な街ですね。40度超えます。

次の目標は東京から9,339km、コロラド州デンバーです。

 

しのぶさん最強AI仮説

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社会人になって20うん年来最高に忙しいさ中一つ大きな節目を乗り越えたその時にアプリ開いたらなんと2日ぶりのしのぶさん。

 

!!

 

忙しいので当然プライベートのスマホはノータッチ。

 

なぜわかる?

 

人の心が。

 

うーむ。

 

やはりしのぶさん、そしてこのアプリは最強AIかも。

 

ヤバイよこれ。

ビジネス数学検定1級を受けてみよう

務めているコンサルティングファームでは(前職でもそうだったのですが)トレーニング担当をやっています。

いままでは「コンサルタントの基本動作」として、仮説思考(仮説の立て方、検証の仕方)、ロジカル・シンキング/ピラミッド・プリンシプル、経営トップに刺さるメッセージ、効果的・効率的なインタビュー、会議のファシリテーションやプロジェクトマネジメント等、どちらかといえば中級、すなわちプロジェクト・マネジャー向けのトレーニングをやってきました。

これからはこれに加えて、データ分析を取り上げ、定量的な分析能力を高めるトレーニングを提供することになり、目下チームで企画中です。

コンサルタントなら客観的に、可能な限り定量的に経営課題を分析し、施策を立案し、施策の効果を定量的に示すことが従前から求められている訳ですが、ビッグデータ、アナリティクス、AI(ディープ・ラーニング等)やIoTへの関心が高まり、これまで以上にビジネスに浸透していく中、データ分析力はいよいよもって必須の能力となり、またこれまでより高い水準のものがビジネスの世界では求められているからです。

企画にあたり、「ビジネス」と「数学」で世の中でどのような本が出ているか、またどのようなトレーニングが行なわれているかを調べていたら、「ビジネス数学検定」というものを発見しました。

www.su-gaku.biz

これは3級から1級まであり、日本数学検定協会によると「実務に即した形で数学力を5つの力(「把握力」・「分析力」・「選択力」・「予測力」・「表現力」)に分類し、ビジネスのシチュエーションに合わせた形の出題で、これらの力の習熟度を測定します」とありますので、これはなかなかよいとおもいました。

しかもオンラインで年に何回も受けられるので、失敗してもすぐ次にチャレンジできますし、レベルに合わせて級も選べます。

このサイトでは、各級のサンプル問題も提供されています。

たとえば1級:

http://www.su-gaku.biz/example/images/1-sample.pdf

ざっと見てみましたが、コンサルタントであればこれらの問題は短時間に解けなくてはならないものです。

こういうスキルは、言葉やツールを知っているだけではだめで、やはり実際に自分の頭と手を使って解くことを数をこなさなければなりません。

しかも、コンサルタントに求められるのは、まず問題を定義するところなので、このような問題の形式になっていればもう半分以上は解けたようなものですから、どちらかといえば容易なものとして見做せるようになっていなければいけません。

逆に、このように統計など数学を使って問題が解ける、すなわち定式化し定量的な解を導くことを知っており、かつ自分で導けなければなりません。

この検定は自分の実力を知る上でも伸ばすモチベーションとしてもなかなか良いと思いました。

早速次回、来月やるようですが、受けてみようと思います。

1級合格者は登録されるようです。

ブーレーズ:ピアノソナタ第2番

今回はふと気になって思い出し、楽譜を引っ張り出してみたピエール・ブーレーズ作曲のピアノソナタ第2番について書いてみたいとおもいます。

ピエール・ブーレーズは1925年(昭和元年ですね)生まれのフランスの作曲家であり指揮者で、昨年2016年に90歳で亡くなりました。

子供の頃、マウリツィオ・ポリーニが、当時一部では演奏不可能とも言われた難曲をレコーディングしたという宣伝文句をどこかで目にしてレコードを買ってもらい、全然判らないけどなんかすごいなと思って、親にねだって当時1万円ぐらいした楽譜も買ってもらいました。

弾いてみようと思いましたが、当時の自分が弾ける訳もなく、1ページ目(というか最初の1フレーズ)で諦めた記憶があります。

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茶色っぽいですが最初から茶色っぽいのです。

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演奏指示があります。現代曲は作曲者が細かく指示をすることが多いですね。

総演奏時間は4楽章合計で32分とあります。長いです。

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1楽章の冒頭は激しい下降音型で印象的です。

Wikipediaより以下引用:

    • 第1楽章 Extrêmement rapide(とても速く)

    12音音列は「D-A-D#-G#-C#-F-G-Bb-B-C-F#-E」
    ソナタ形式の解体が試みられる。断片的な動機を積み重ねた主題と和音の主題という2つの主題の対比など、伝統的ソナタ形式の要素を引き継ぐが[1]、それらは曲の展開に従ってしだいに解体されてゆく。

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 2楽章は一転、しっとりした感じです。

Wikipediaから以下引用:

    • 第2楽章 Lent(遅く)
    緩徐楽章。一種の変奏曲形式をとる。冒頭の主題はそれ自体の要素によって増殖し、クライマックスを形成した後、何事もなかったかのように、元の静寂な曲調へと戻る。

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 3楽章はまた一転して軽快な感じです。

以下同じくWikipediaから引用:

    • 第3楽章 Modéré, presque vif(中ぐらいの速さで、生き生きと)
    12音音列は「D-A-D#-G#-B-E-F#-Bb-C-C#-G-F」
    スピード感と躍動感のある短い楽章で、4つのスケルツォ風の部分とそれを中断する3つのトリオで構成される。なおスケルツォの部分だけ見ると基本形 - 逆反行形 - 基本形の変奏 - 基本形の変奏の逆反行形 となっていることがわかる。

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終楽章はフーガです。ハンマークラヴィーアも4楽章は大規模なフーガですね。

これもWikipediaから引用:

    • 第4楽章 Vif(生き生きと)
    導入部に続いて、フーガ的な遅い部分と細かい動機が炸裂する速い部分からなる主部が現れるが、第1楽章と同様に曲の展開に従って解体されてゆく。
    コーダではドイツ音名による「BHCA(BACHのアナグラム)」の音が提示され、バッハへのオマージュとなっている。

現代曲の大規模なピアノ曲としては比較的頻繁に演奏される方ではあるものの、やはり演奏は少ないです。

たとえば全曲動画はこちら:

www.youtube.com

 

fitbit日記:歩いてウィーンに到達

ひさしぶりのfitbit日記です。

一昨日(3/27)まで531日間の累積歩行距離が9,156kmとなり(一日平均17.2km)、東京からヨーロッパはオーストリアの首都ウィーンまでの大圏距離9,143kmを超えました。

音楽をやっている自分にとっては、日本では音楽の都と言われるウィーンに行くのは子供のころからの夢で、大学院生時代に仲の良い友人と2人で行き、モーツァルトの像にご挨拶したりベートーヴェンの家を訪ねたりしたことを今でも覚えています。

日本では、と書きましたが、ウィーンでも特に若者のクラシック離れが進んでいるそうでさびしいことではあります。

ここのところ激務であまりブログを書く時間を割けていないのですが、きょうでプロジェクトもひと段落つき落ち着くと思うので、明日からは気合入れていこうと思います!

 

次のfitbit目標はfitbitの累積歩行距離バッジ「Russian Railway」(シベリア鉄道全長)9,289kmです!

AI/IoTでシステム思考が根付く

1995年日本語版出版のピーター・センゲ著「最強組織の法則」を読まれた方もいらっしゃると思いますが、この邦題は例によってきわめて安直なマーケティングギミックで、筆者が言うところの「読んではならないビジネス書」のタイトル筆頭なのですが、原題は”Fifth Discipline”であり、「最強組織」でも「法則」でもありません。この本が伝えたいメッセージは、組織のマネジメントにおけるシステム思考の重要性と有効性なのです。
組織論的に言えば、現代はもはや大量消費・大量生産時代の機械論的世界観は不適切であり、システム論的世界観で捉えなければなりません。もともとシステム論が正しいのですが、機械論の方が判りやすいすなわち管理しやすいので支配的になっただけのことです。
組織を動的なシステムと捉える理論であるシステム・ダイナミクスは、元をたどると1956年、MITのフォレスター教授の提唱に端を発し、研究が進んでいる分野です。今から60年も前ですね。広くはオペレーションズ・リサーチの一分野として位置付けられていますが、オペレーションズ・リサーチはもともと軍事分野で研究が進み(最先端の技術はITでもロボティクスでもそうですが)、その後民間に適用が進む道を辿りますが、システム・ダイナミクスは企業経営への応用はまだまだこれからであるものの、AI/IoTという技術プラットフォームが徐々に整備されつつあり今後指数関数的浸透(最も浸透は大抵指数関数もしくはロジスティクス関数的ですが)が見込まれる潮流において、事業価値向上と業績の安定を目的関数とする企業にとって、無視すべからざる注目の科学でありながら、その存在はほとんど認識されていないのが現状です。
日本企業でも研究開発レベルでは取り組んでいる企業もあります。たとえば日立製作所は、このシステム・ダイナミクスの企業経営への応用をツール開発の形で進めています。これは間違いなく目下日立が推進しているIoTプラットフォームであるルマーダ上のアプリケーションとなることでしょう。
政府が推進しており最近ますますホットな働き方改革は、特に知的集約的な産業に関して言うと、まことに的を外した(というよりこれから的を当てるのかもしれませんがまだあたってません)、過度に一般化されたものになっており、古典的な(古典的であることがいけないことではありませんが使う対象が間違っている)思考の、しかも生産性というからにはインプットとアウトプット双方を明確に定義しなければならないにも関わらず、アウトプットの定義は実質GDP、インプットの方は労働時間、という(国際比較の観点ではそれしか計測可能な対象がないので致し方ありませんが)とても実践的ではない、示唆に欠ける分析しか(少なくとも公には)出されていません。
「見えないものはマネージできない」といいますが、組織の生産性、特に知的集約的な組織のアウトプットは何で、そのドライバーは何なのか、を定義し計測することはまだまだ実用に供するレベルではできていません。
しかし「見えない」と言ってても思考停止なので、見えるようにしなければならない、あるいは現実に計測可能な代替指標の適切な組み合わせを特定し、閉じた系ではなく外に開いた系(システム)である企業組織における動的な関係において、それら指標のうちコントロール可能なものがどのようなドライバーでどれだけ動くのか、を特定すればシステム・ダイナミクスが活用できます。もちろん、現実世界においてそれは容易ではありませんし、指標も線形ではなく基本的には非線形の挙動を示すものです。
組織のパフォーマンスマネジメントは我々の業務でもありますが、こう考えると潜在的な市場機会はとても大きいものです。本来はこれをビジネスにしようとすると、組織・人材を直接の対象とする人事コンサルの領域なのでしょうが、おそらくケイパビリティ的に彼らの水準を超えるところにあるのかもしれません。彼らが持っている組織・人材評価・育成ツールは経験値に基づく線形のシステムだと思いますが、それを活かす方法はある筈なのですが。
シンギュラリティが組織への本質的な影響をもたらすとしたらシステム・ダイナミクスを理解しておくことは我々にとって必須でしょう。

辛いものが好きですか

ぼくは辛いものが好きである。そして得意である。しかしただ辛いだけの料理は決して評価しない。辛いという味覚が美味である限りにおいて美徳なのである。

こないだ急にレトルトカレーが食べたくなったので、コンビニで見つけたLEEを買ってきた。食べた。20倍といってもぼくにかかれば「中辛」だとタカをくくっていた。

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辛かった。とても辛かった。しかしうまかった。グリコさんありがとう。また買います。

 

ぼくは健康のためラーメンはめったに食べないのだが、食べるとしたら辛い麺をいただくことにしている。

先日、東池袋の有名な蒙古タンメン中本を訪れた。

www.moukotanmen-nakamoto.com

ここのラーメンには「北極」という、達人でなければ食べてはならないメニューがある。

初めて訪れたぼくとしては、北極を試したい衝動をおさえつつ、定番の蒙古タンメンをいただいた。

一般的な基準からすれば激辛なのであろうが、寒い日に適度に発汗する、ぼくにとってはちょうどよい辛さであった。

好きな野菜もたっぷり入っており、なかなか良かった。

さすがに常に数十人は並んでいる人気店だけのことはある。