コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

一流コンサルの要件

現役コンサルタントとして、社内および社外双方向けに「戦略コンサルタントの仕事術」を説いてきている。

この研修の目的は「10倍のスピードで仕事する」である。

そして対象はコンサルタントのみならずビジネスパーソン全般である。

駆け出しのコンサルタントの頃、耳にタコとイカができるほど言われ続けたのが「(クライアントの)3倍のスピードで仕事をしろ」であった。

プロであるからには、そして高い報酬に値するには、そして何より速い事業環境変化に競合に先んじて適応するには、スピードが命であるからだ。

しかしコンサルタントとして経験を積むにつれ、3倍では十分ではない、3倍では甘いと強く思うようになる。

ましてテクノロジーが進化を続ける中、スピードへの要求は高まるばかりであり、コンサルタントビジネスパーソン一般もテクノロジーを使いこなすことができなければならない。

自動車が世に出る以前、人々が求めるものは速い馬車だった。しかし自動車は速い馬車ではない。モードがシフトしている。

我々も同じ。シフトしなければならない。

シフトが目指すのは数倍のスピードではなく桁違いの性能だ。

一流のコンサルタントは瞬時に答を出す。10倍どころではない。それは直感があるからだ。直感は膨大な知識とロジックの統合である。帰納でも演繹でもない。現在のAIが克服できないフレーム問題なども無い。

非常に強い仮説を非常に少ない情報で検証できる。

この研修でそれが一朝一夕にできるようになるわけではないが、モードシフトの方法を伝授し、それをどう現実の行動に移し質量転化するかを学ばせる。

全てはこの世を良くするために。

狭小住宅

建築専攻の自分(一級建築士にも合格したが)としては、建築デザインにはこだわりがある。

建築は様々な制約の中で居住を含め様々な要求を満たす最適解を求めるものではあるが、最適解は一意に求まるものでもなくアートの要素も多分にあり(建築の世界では意匠と言う)、だからこそ歴史に名を馳せ名を残す建築家という存在の意義がある。

住宅は建築物の中でも建築家にとって難しくしたがって真価を発揮すべき範疇にあると思うし、超高層ビルマニアの自分もまた好きな分野(建物種別)でもある。

最近アメリカでも人気を博している狭小住宅は、特に都市部において土地のアベイラビリティが限られる日本という環境において磨き抜かれたジャンルである。

natgeo.nikkeibp.co.jp

日本の狭小住宅の名作を挙げるとすれば、この2つを外すことはできないだろう。

 

いまや日本を代表する建築家の一人となった安藤忠雄がその名を一躍建築界に知らしめるきっかけとなった「住吉の長屋」である。先の国立新美術館安藤忠雄展では光の教会が実物模型になっていたが、住吉の長屋もこれまで何度か展示会で実物模型が披露されている。ミニマリズムという言葉が流行るよりはるか以前に無駄をそぎ落としたシンプルさと構造美が表現されている。

www.hetgallery.com

 

もう一つは、これも日本を代表する建築家の一人である東孝光の自邸、「塔の家」である。

www.ienojikan.com

都内のわずか6坪ほどの敷地に建てられたRC(鉄筋コンクリート)造5階建ての家の存在を、建築専攻学生時代に初めて知ったときには、住吉の長屋と同じくらいときめいたものだった。

 

これらはいずれも独立住宅(戸建て)の例であるが、最近アパートやマンション(総称して集合住宅)の狭小住宅が人気を博している。

スピリタスという建築ベンチャーが開発したコンセプトで、徹底的な合理化を設計思想とし、都市部の駅近に住みたいが家賃が高くて手が出ない若い人のニーズを充たすという(従来のジレンマを解消する)良い事業モデルを構築し成功している。

東京でアパート経営するならスピリタス(SPILYTUS)

 

いまの自分には必要は無いが、仮に都心にセカンドルームを確保するとしたらぜひここにしたいと思う。わずか9㎡にシャワー、トイレ、それに寝室として使えるロフトを備えており、ミニマリズム志向の人ならずともリーズナブルな住宅である。

www.itmedia.co.jp

 

この企業には、元建設会社勤務でありコンサルタントである自分から見ても、旧い業界慣習が残る建設・不動産業界に一石を投じる新たな事業モデルとして注目している。応援したい。

月に行く話はどうなったのか

約1年前にElonが発表した、民間人2人を月に送る(そして連れ戻す)計画はいまどうなったのか。イーロンのことだからあてにならない。

www.space.com

BFRに取って代わるという噂も耳にした。

 

SpaceXはあてにならないからこっちの方をあてにするかな。

www.theloop.ca

 

とにかく自分は月に一度行かない限りは死ねな運命なので、こういうあてにならない話(XPRIZEも成果なかったし)他人に頼るよりこうなったら自分がやるしかない。

 

戦略コンサルタントとしてゼロベースで月に行く方法を立案する時が来たようだ。

ねこあつめ卒業

ねこあつめはご存知のヒットアプリ。

2014年10月リリース以来、世界で2,100万ダウンロードを超えるとされる。

ぼくがこれを始めたのはリリースから2か月後の2014年12月。爾来3年以上毎日欠かさず餌をあげ、アップデートを心待ちにして続けてきた。

が、そろそろ卒業の時が来たようだ。

以下は最近の記念碑的イベントの数々である。

 

全てのねこさん中最も食いしん坊のまんぞくさん来訪1,000回!

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ねこさんからもらった金にぼし 4,000個達成!

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おしゃれなながぐつさん 300回来訪達成!

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にぼしの数10桁ゾロ目4回目! 

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にぼしの数チェーン! 

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にぼしの数きれい!

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にぼしの数チェーンその2! 

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最も来訪回数の多いはいしろさん7777回来訪達成!

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2番目に来訪回数の多いくつしたさん来訪回数7,000回達成!

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しろとらさん4,000回来訪達成! 

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ちゃとらさん来訪回数5のゾロ目!

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4番目に来訪回数の多いくろねこさん来訪回数6,000回達成!

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3番目に来訪回数の多いしろねこさん6,000回来訪達成!

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にぼしの数チェーン! 

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阪神ファンらしきたてじまさん300回来訪達成!

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縁起の良いこいこいさん300回来訪達成! 

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鉄のえきちょうさん来訪200回ごえ!

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そうこうしている間にはいしろさんの来訪回数が8,000に! 

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そしてまたにぼしの数チェーン!

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最新のキャラくろとびさん来訪100回達成! 

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そしてにぼしの数チェーンその4!

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にぼしの数目標達成! 

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fitbit日記:Pole to Poleバッジを獲得

2015年10月14日に開始し、昨日2018年4月2日で902日目でしたが、累積歩行距離(lifetime distance)でもらえるバッジの最高峰、Pole to Poleバッジを遂に獲得しました!

 

 Pole to Poleバッジとは、地球の北極から南極までの距離12,430マイル(20,004km)を達成した場合にもらえるバッジです。

前回もらったバッジはEarthバッジで、これは地球の半径である7,900マイル(12,714km)であり、これは去年の8月28日にもらったものなので、実に7か月ぶりのバッジ獲得です。

オンライン英会話レッスン

グローバルコミュケーターになるべく始めたオンライン英会話。

レアジョブというのがあります。

一回25分、月8回のコースで月5,000円弱。

フィリピン人講師です。

カリキュラムもしっかりしており、かなりの上級者でもサポート。

レッスン予約はネットで簡単に好きな時間に好きな講師を選んでできます。

これまで6回レッスンを受けましたが、話していてまったく米英人に遜色ないし、むしろ実際のビジネスなどでは様々な国の人と会話することになるので、白人ばかりのスクールより良いかもしれません。

レベルチェックも2,980円でオンラインでできます。

おすすめです。

なぜ心を身体をケアするようにケアしないのか

我々は身体の病気や怪我に対処するように心をケアしていない。できていない。

いい動画を見た。TEDトークである。

タイトルは"How to practice emotional first aid"(心理的な応急処置をいかに実践するか)。スピーカーは心理学者のGuy Winch氏。2015年2月公開の動画である。

www.youtube.com

 

主旨はこうだ:

我々人間はたとえば転んでひざをすりむいたらばい菌が入らないように絆創膏を貼るし、腕を誤って切ってしまったらやはり絆創膏を貼ったり包帯を巻いたりするだろう。

心も傷つく。

これは比喩ではなく、実際に傷つくのだ。

たとえば他人に罵られたり痛いところをつかれたらほんとに痛いし自尊心(self-esteem)が傷つくのである。

しかしその時人間はどう対応するか。

絆創膏を貼る代わりに、さらに傷つける行為をしてしまう。「反芻」(rumination)という行為がある。

「あぁひどいことを言われた」と、もう相手は言っていないのに心の中で繰り返しつぶやき、さらに傷を深くしてしまう。

腕を切ったとき、「よし、もっと深く切ってやろう」とすることは(自傷行為をするケースはあるが)通常の心理状態であればやらないだろう。

それより傷の手当てをするだろう。

子供のときから教わっていることである。

歯磨きもそうである。虫歯にならないよう、歯周病にならないよう毎日行なうよう習慣づけられている。

ところが心はどうだろう。

心が傷ついたとき、きちんと対処するように我々は教えられているだろうか。

心が弱っているとき、守るように教えられているだろうか。

むしろ逆で、「何をいつまでくよくよしているんだ」「忘れてしまえ」と他人やあるいは自分でも自分に言い聞かせ、くよくよしている自分、忘れられない自分をまたそこで責めてしまってはいないだろうか。

また、寂しさというのは誰でも感じるものである。そして寂しさは単に心の問題だけではなく、長期的に寂しさを感じる人は循環器の疾患、免疫低下による様々な疾患のリスクが高まることが証明されている。

寂しさを紛らわすこと、人と関わること、そういう環境に自分を置くようにすることが有効だ。

また、心の傷を深くしないためには、反芻しないことだ。反芻しないためには、2分間だけでも気を紛らわらせればよいことがわかっている。

 

 

 

この動画を2回見て、考え方を新しくした。反芻しないこと。傷を深くしない術を知ることの重要さ。

心が強い人は心を守る方法を知って実践しているのだ。決して先天的なものではない。

「そういう人」というものでもない。それはスキルであり習慣である。

まずは思考を変えることだ。心に関する思考。

思考を変えれば行動が変わる。

行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。

すべて良い方向に向かっていく。

因果関係

統計学の古典的名著に「統計でウソをつく方法」(ダレル・ハフ)といのがある。ブルーバックスから1968年に刊行された。

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学生時代(修士)、信頼性理論を駆使する必要があり、さんざん統計は勉強したし、定量分析が必須のコンサルの仕事でも使ってきているので統計にはかなりうるさい方である。

最近になってやっと「擬似相関」という概念が市民権を得てきているのは好ましい傾向である。ある2つの事象の間に相関関係が分析の結果認められていても、実際にはその2つの事象の間に因果関係が存在しないことである。

この疑似相関が統計を使う側が悪用する(誤用の場合も多々あるが)と、それがダレル・ハフのいう「ウソをつく」つまり欺く、騙す、ことになる。

しかし実際には、相関関係より因果関係を証明することははるかに難しいのである。

自然科学においても、因果関係は当然のように古典的物理学では存在するように見えるが、では量子力学ではどうなのだろうか。量子もつれの因果関係はどうなのだろうか。因果関係があるのだろうか。どなたか詳しい方にぜひご教示いただきたい。

Fall forward

グローバルコミュケーターになるべく、時間を見つけてYoutubeでスピーチを聴く(時にシャドウイングもする)ようにしているが、米国の有名大の卒業式でのスピーチは質が高いので良く聞いている。

大統領の就任演説はキレがあって良いのだが、あまり内容的にはおもしろいものが少ない。

卒業式のスピーチには、大統領、経営者が多いが、俳優もしばしば登場する。

これまで聞いた中で最も印象に残っているのは、マット・デイモンデンゼル・ワシントン(Denzel Washington)のものだ。

マット・デイモンは先日の投稿でリンクを貼っているので、今回はデンゼルのスピーチを紹介する。

これだ:

www.youtube.com

2011年、ペンシルバニア大の卒業式である。

ちなみにtranscriptもある:

almanac.upenn.edu

 

“Fall forward”

直訳すれば「前に倒れる/転ぶ」だ。意訳すれば「失敗するなら前向きに失敗しろ」である。

「挑戦なくして失敗はない。失敗しないということは挑戦していないからだ」とデンゼルは強調する。

アカデミー俳優で米国人の人気も高いデンゼルには、オーディションを受けても受けても落ち続ける時代があったこと、めげずに受け続けた彼を支えた言葉など、勇気づけられる。

Clear Thinker

とは、自分がGEに努めていた頃毎日のように口にし耳にし目にしていたGrowth Valuesの5つのValueの一つである。

「頭の良さ」を表現する英語のsynonymは数多くある。

bright, sharp, smart, clever, intellectual, intelligent, wise, ...

が、いずれも求める人材の質・能力を現すものとしては足りない。

GEにおける頭の良さはClear Thinkerなのであり、これは一般のビジネスパーソンにもコンサルタントにも当てはまる。