2週間に1回は地元の図書館に行きその時興味のあるテーマの本を借りてきます。
今回のテーマも前回と同じくビジネス数学ですが、前回はExcelで学ぶ統計分析とかかなり実務向けだったのを、今回は一歩引いてみました。
とんでもなく役に立つ数学 単行本 – 2011/3/19 西成活裕 (著)
(あいかわらずAmazonのリンク貼り付けがうまくいかないです・・・)
著者の西成さんは東京大学先端科学技術研究センター教授で、渋滞の研究がご専門です。
群論やゲーム理論といったとっつきにくい概念も、たとえば群論をトランプで説明するなど、身近なものとしています。群論というのはまだまだビジネスの世界では使われていませんが、物理学の分野ではきわめて重要な概念であり、また数学においても最先端の分野でもあります。
この本の最後の方は、ご専門である渋滞という現象を数学でどう説明するか、セルオートマトン理論等を用いて、図解で判り易く解説されているだけでなく、渋滞というのが交通問題に限らない幅広い応用範囲があることも語られ、読者の関心を惹きつけます。
文庫本が角川ソフィア文庫からも出ているので、ぜひ一度お手に取ってみてください。
(こんどは貼り付けうまくいきました)