数学
このブログでたびたび言及している、「1日3時間働いておだやかに暮らすための思考法」には「なるほど」と膝を打ちたい記述がいくつかある。 https://amzn.to/2IMVHEM その最たるものが 「真の知性とは、囚われない心を持つ力である」 だ。 そう。囚われるこ…
先々週の土曜日のこと、忙しい1週間を乗り切り、体調も急回復したので、ピアノのイベント参加のため浜松に向かう電車の中で加藤和也先生の本を読み進める。 難解な、数学の最先端を初学者(とはいっても高校程度の数学の理解は必要)にもわかりやすく説明し…
この本をブログで取り上げるのは3回目になるのだが、これまで書いていないがどうしても書いておきたいことがあってあえて投稿する。 amzn.to 以前の投稿はこちら: jimkbys471.hatenablog.com jimkbys471.hatenablog.com それは何かというと、本書のテーマで…
コンサルファームでなくとも就職試験でフェルミ推定が使われる時代になったが、Googleの人事がフェルミ推定は思考力を測ることはできないと宣言して一部で物議をかもしたらしい。 自分も面接の際にフェルミ推定の問題を出すことがあるが、それはやはり思考力…
1年ほど前に数学者の友人から勧められた加藤和也先生の本を読み直している。 フェルマーの最終定理・佐藤‐テイト予想解決への道 (類体論と非可換類体論 1) 作者: 加藤和也 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/01/29 メディア: 単行本 クリック: 67回 こ…
情報を得ることがますます容易になっていくこの世界において、数学は「ググればわかる」ものではないものの典型である。 数学を理解するとしないでは世界観の広さが違う。 一つ一つじっくり頭を使って考えることを積み重ねていって初めて理解できる。 そこで…
ごく一部のスーパーコンサルタントを除けば、大手を含めどのコンサルティング会社もコンサルタントも最も苦労しているのは案件獲得である。 コンサルティングという事業は装置産業とは対極的に労働集約型の事業である。 知的付加価値の高さを売りにしていて…
加藤文元さんの宇宙と宇宙をつなぐ数学を読んでいて思い浮かんだ名言がある。 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃 作者: 加藤文元 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/04/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る アインシュタイン(Albert …
加藤文元さんの著書「天に向かって続く数」にペレリマン数という数が出てくる。 天に向かって続く数 作者: 加藤文元,中井保行 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2016/09/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 数学の世界に「~数」という数は…
昨日の投稿に続き、加藤文元先生の近著を早速購入し一気に読んだ。 amzn.to jimkbys471.hatenablog.com 内容自体は昨日見たニコ動とほぼ同じではあるが、動画では触れられていない、やや技術的な内容や、いくつかとても共感できる考え方にも遭遇でき、きわめ…
昨日取り上げたp進数と並び、ここ数年気になっているのは先日このブログでも取り上げたABC予想の証明である。 jimkbys471.hatenablog.com jimkbys471.hatenablog.com ABC予想が解決されたか否かは未だに決着がついていないようであるが、個人的にはABC予想と…
というものがあることを知ったのは数年前で、友人の数学者から教えてもらった。 p進数のpは素数(prime number)である。 学校でも2進法、10進法については習うが、p進数はそれとは異なる。 (参考)Wikipediaにある解説: https://ja.wikipedia.org/wiki/P…
自分がある本を手にするかの基準には、「超」「最強」の他に、「科学する」とタイトルにあるものは手にしないというものがあるのだが、例外的に読んでみた。 というのは、レビューを見て、これは読むに値するかもしれないと思わせる、本書のユニークなアプロ…
加藤和也先生が言われていた。最初の100個の素数は覚えておくようにと。 2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23,...あたりまでは瞬時に出てくるが、その先となるといちいちエラストテネスのふるいにかけている。 そこでExcelでmod関数でエラストテネスのふるいにか…
友人の数学者から、昨今世界の数学界を揺るがした、ABC予想の画期的な証明とされ、ようやく査読がなされたとする「宇宙際タイヒミュラー理論(inter-universal Teichmuller theory、IUTeich)」に、フィールズ賞受賞数学者たちが欠陥を指摘したという話を聞…
そこそこ何でもできるけど、なにひとつ飛び抜けたもののないことを器用貧乏という。 一方でなんでもひととおりできるからオールラウンダーという言い方もできる。 そこでさらにインテグレーターと言い換えよう。 ひととおりさまざまなことができるのみならず…
黒川先生の提唱する絶対数学を理解するには、前提として群、環、体といった代数学の基本概念を理解することが必須である。 抽象代数学 - Wikipedia モノイド、イデアル、保形形式といったこれまた耳慣れない(というか普通聞く機会もない)用語がならぶ。 群…
昨日ご報告申し上げた黒川先生の新著(と言っても昨年)だが、あまりに哲学的抽象的なので、入門たるべきものを探して仕事のついでに国会図書館で探索。 あった! 現代数学の全12回連載シリーズ! 2015年4月から2016年3月まで、雑誌「現代数学」(月間)に1…
友人に教えてもらい購入。 これは画期的な書である。古代ギリシャ以来のこれまでの数学の歴史を踏まえ、難解になりがちなテーマを可能な限り平易かつ簡潔に論じている。変曲点かもしれない。 Amazonの書評にはこうある。 絶対数学の創始者にして東京工業大学…
コンサルの必須基本動作であり熟練に限りが無く手腕が問われる技はなんといっても売上予測である。 成長戦略策定においても、M&Aや事業承継の助言(事業価値評価)においても、売上予測は必須であり最も難しい。 成熟した事業ならまだしも、萌芽期にあるスタ…
自分の性格を一言で言うと成長フェチである。 特にビジネス面において、英語力を資格(英検、TOEIC、TOEFL、通訳技能検定など)総なめにしアメリカのビジネススクールでMBAを取得、外資系でアメリカ、インド等の同僚や上司と議論を戦わせまたプレゼンテーシ…
量子力学はまったく専門でも何でもないのだが、本格的に学ぶべきか目下検討中である。 自分の浅薄な理解では、実はとても基本的なことが解明できていないということなのだが、既に解明されているのであればご存知の方はご教示いただきたい。 とても基本的な…
やりたいことが多すぎる。 音楽と数学と哲学。 古代ギリシャ人が最も大切にした三領域。 音楽は演奏と聴くことと理論を学ぶこと。 弾きたいのはバッハ、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、ショパン、ドビュッシー、ラヴェル、スクリャ…
先週の金曜日2/2に日テレ系で放映された「最強の頭脳 日本一決定戦! 頭脳王」はノーベル賞受賞者、歴史上の人物、パズルなど定番の問題が多いが、計算問題はなかなか工夫が施されていて面白い。 難易度は、一見難しそうだが、東大や京大の数学や物理の二次…
音楽でも美術でも建築でも文学でも歴史に名を残し人々を惹きつけ止まぬ感動を与える作品の本質は何なのか。 感動というのは学術用語ではないので厳密な定義は存在しないらしい。 厳密な定義は果たして可能なのだろうか。ここで言う厳密な定義とはセマンティ…
望月教授がABC予想証明に用いた宇宙際タイヒミュラー理論を本当に理解できるのは弟子の山下さんなど、世界でもわずか数人と友人の数学者が言っていた。 望月教授は真の天才らしい。すごい。 ワイルズのフェルマーの最終定理(仮説)証明の論文も、当時の自分…
仕事を含め常に生産的創造的であろうと努めているが、その基本の一つがthe third wayである。 問題を解決する上で、新しいことを生み出そうとする上で欠かせないのは有効な議論である。 ある論点に対して、Aという仮説とBという仮説があり、互いに対立する仮…
ある尊敬するピアニストの方とSNS上で音楽と経営について少しやり取りした。 ぼくの主張は経営と音楽とは互いに通じるところがあるというもので、通常であれば音楽はビジネスとは無縁の趣味としてアマチュアは捉えているが、ぼくは大いに関連がある、いや音…
ジャネの法則というのがある。ある年齢で感じる月日の主観的な長さは年齢の逆数に比例するというものである。 ここから対数年齢という考え方も出ている。 しかし年齢の対数を短絡的にとると0の対数はマイナス無限大に発散するので不都合である。こういう短絡…
日本のマクロな状況は少子高齢化、国債発行残高と利払負担の大きさ、北朝鮮の脅威、米国や中国、ロシアとの関係、製造業の相次ぐ不祥事、テロの脅威、政治より政局の国政、地方自治体の経営不安など負の側面ばかりが報じられているが、それもこれも未来に希…