というものがあることを知ったのは数年前で、友人の数学者から教えてもらった。
p進数のpは素数(prime number)である。
学校でも2進法、10進法については習うが、p進数はそれとは異なる。
(参考)Wikipediaにある解説: https://ja.wikipedia.org/wiki/P%E9%80%B2%E6%95%B0
p進数の世界では、とても面白いことが起きる。
1+2+4+8...という無限級数は発散するとまず数学の授業(解析学)で教わる。収束しない級数である。
しかし、p進数の世界ではこの無限級数は収束し、和は-1となる。
pに一般化すると1+p+p^2+p^3...=1/(1-p)である。
(ラマヌジャンもこれを知っていた)
どうしてこうなるのか、をこれまで習った数学では説明できない。
そこでp進数が登場するのである。
そしてp進絶対値、あるいはp進距離という概念が構成され、これによって上記の無限級数の和を証明することができる。
京大の古賀真輝さんの説明がとてもわかりやすいのでご覧いただきたい。
https://www.youtube.com/watch?v=CV8rw9dCf2U
最初はわかりにくいかもしれないが、距離というものの概念(通常のユークリッド距離という特殊な距離を含む)を一般化した上で新たに定義し、適用することで、一見非常識なことが厳密に理論的に導かれる。
数学を離れて、これを新たな視点として、人間と人間の関係に当てはめてみるとおもしろいかもしれない。
考えがまとまったらあらためて書いてみる。