普段仕事の上で情報収集している医療技術系サイトに「10 Ways AI is Disrupting Medicine(AIが医療を革新する10の方法)」という記事があったので読んでみました。
その10の方法とは:
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Unlocking the Value of Genomics(ゲノミクスの価値を解放する):IBM Watsonを用いて複雑かつ大量の遺伝子データを解析。
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Flipping Cancer Care on Its Head(がん治療をひっくり返す):頭頸部がんの放射線治療の所要時間を劇的に短縮。
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Getting Inside Your Head(頭の中に入る):脳内電気刺激やチップ埋め込み。
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Transforming Radiology(放射線診断を変革):AIは放射線画像診断をより迅速・正確・低コストで行なうことを可能にする。
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Helping You Nip Problems in the Bud(問題を芽の段階で摘み取ることが可能に):Medical EarlySign社やMediktor社のAIを用いた早期診断技術で下部消化管疾患等の早期診断が可能になってきている。
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Keeping Your Heart in Check(心臓を見守る):Cardiologs Technologies社のAIを用いた心電図解析プログラムが今般FDA承認を得、従来より高精度で不整脈などの診断が可能になった。
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Taking Research to the Next Level(臨床研究のレベルを一段階上げる):サンフランシスコのAIベンチャーであるMendel Healthは、ニュージャージーのプレシジョン・メディシン企業であるCancer Geneticsと組み、がん領域での臨床試験の患者リクルーティングをAIで支援することが可能と主張している。
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Tapping Into Chronic Conditions(慢性疾患の新たな治療法の発見):カリフォルニアの遠隔診断技術スタートアップBiotricity社は機械学習が現在の医療を向こう10年間で抜本的に変えると予測。特に個人がまるで医者を携帯しているかのようになる、など。
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Predicting Your Risk of Stroke(心臓発作発症リスクを予測):英国ノッティンガム大学の研究チームが、米国循環器学会の診療ガイドラインに基づく、個人の生活習慣ビッグデータへの機械学習の適用により予測することが可能と発表した。
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Biting into Dental Care(歯のケアに参入):歯科医療機器メーカーのKolibree社は今年AraというAI搭載の歯ブラシを発売。ユーザーの歯の磨き方のクセを深層学習し正しい磨き方をアドバイスするのが狙い。
これらの中にはまだ早期段階にあるものが多いですが、実現すれば確かに大きく医療を変えるものになりそうです。