物心つくはるか前からピアノに親しんできた(親がピアノ教師だったので)自分にとってピアノの楽しみは次々に背伸びした曲を弾くことだったので、ありとあらゆる難曲と言われる曲に手をつけてきました。
大学4年できっぱりピアノを(一旦)辞めるまでに手掛けた(しかも人前で弾いた)主な曲は:
ベートーヴェン:ハンマークラヴィーア全楽章
ラフマニノフ:絵画的練習曲作品39より1、4、9番
40過ぎて再開してからは:
アルベニス:イベリア3集
カプースチン:8つの演奏会用練習曲
シューマン:ピアノ協奏曲(全曲)
メンデルスゾーン:厳粛なる変奏曲
ラヴェル=ギンジン:ラヴァルス
ベートーヴェン:ワルトシュタイン(全楽章)
ショパン:プレリュード(全曲)
リスト:ドンジョバンニの回想
バッハ平均律第1巻より3、4番
バッハ平均律第2巻より2、4、8、11、16、19、23番
シマノフスキ:メトープよりセイレーンの島
ラフマニノフ:楽興の時より2、4番
はっきり言って無謀です。
手を広げ過ぎです。
「弾き散らかしている」としか言いようがありません。
このままで終わりたくない。
しかし手を拡げることは実は得策なのです。
ピアノに上達するということは、表現の幅を拡げることです。
表現の幅を拡げるということは、それだけ多くの弾き方を会得することです。
大曲になるほど多くの種類の技術を求められます。
最近思うのですが、たとえばショパンエチュードにしても、スクリャービンやバッハやメシアンを研究することで以前より格段に弾きやすくなっていますし、豊かな表情を持たせられます。
今現在並行して練習している曲は20を超えます。時間にして4時間ぐらいでしょうか。コンサートピアニストだったらこの2倍は行くでしょう。
そして、弾きたい曲(録音して聴けるレベル=かなり高い「完成度」で)たくさんあります。
たとえば:
バッハ:パルティータ6番
ベートーヴェン:ピアノソナタ2、4、7、26、28、30、31番
ショスタコーヴィッチ:前奏曲とフーガ作品87第12番、第24番
リスト:スペイン狂詩曲
主なものだけでもこれだけぱっと思いつくのです。
学習速度を速めるしかありません。
それには何より音楽の語法を理解し、楽曲を正しく分析しかつ自分の音を能動的に聴き、身体の感覚を鋭敏にすることです。
自分のピアノはまだまだこれからです。