コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

福田靖子賞選考会公開レッスン第1日

昨日は有給休暇を取得して、福田靖子賞選考公開レッスン第1日を朝10時から夕方5時まで終日聴講してきました。

福田靖子賞とは、ピティナ(PTNA、全日本ピアノ指導者協会)の創立者である福田靖子氏の遺志をもとにピティナ主催で2003年に設立し第1回の選考が行われ、その後隔年で実施され、今年で第8回を数えます。

過去の福田靖子賞には関本昌平、須藤里菜、ロー摩秀、阪田知樹、小林愛実、山崎亮汰、古海行子、黒木雪音と錚々たる日本を代表する若手ピアニストが名前を連ねる大変権威ある賞です。毎回書類選考で9名が選ばれる狭き門でもあります。

概要はこちらです:

www.piano.or.jp

今回の出場者は中学生、高校生でありながら既にコンクールで実績を残している有名人ばかりです。

昨年の特級セミファイナリストの村上くん、天才の呼び声高い谷くんと森本くんの中学生コンビなど今回も豪華な面々です。

 

そして今回、予期せぬビッグサプライズがありました。

f:id:jimkbys471:20170823185920j:image

出場予定だった山本くんが急遽体調不良の為欠席、せっかく海外から招聘した審査員先生方のレッスン枠空けるのも勿体無いということで、3つのレッスン枠に代役が充てられたのですしかも前日に。

8/22に結果発表があった今年のピティナピアノコンペティション、G級金賞の黒木雪音さん、特級グランプリの片山柊さん、それに今年の特級セミファイナリストの東海林茉奈さんの3名です。今日はいきなり午前10時からの最初のコマで黒木雪音さんのバルトークソナタのレッスンを聴講できたのは本当に幸運でした。講師であるパリ国立高等音楽院ブレッソン先生の指導はとても勉強になるものでした。

また、特級グランプリ片山柊さんはハイドンソナタをシーグフリードソン先生に指導されてましたが、既に特級セミファイナルで演奏した完成度の曲がどんどんさらに良い音楽になっていく様はとても勉強になりました。

片山さんレッスン担当のシーグフリードソン先生は細かい指摘をするのではなく、生徒にどういう音を出し何を表現したいのかを考えさせる本質的なアプローチでした。むしろ弾ける人相手だからかもしれませんが、いいレッスンでした。ウィーン古典派のルールをまず理解することそれが大切だと。そして古典派のソナタを弾くことが如何に難しいかとその理由についても洞察を共有してくれました。

 

こんな素晴らしい学びの機会は、ピアノ指導者の方々こそもっと活用すべきだと思います。席は十分にあいていました。指導者として常に研鑽を積むことの重要性を認識されているならこの機会を逃す手は無いと思います。

 

今日一日聴講しただけで自分の音楽も一段高みに上がりました。

明日からの練習は今日までとは全く違うものになっている筈です。