先日あるクローズドの研究会であるAIの専門家とされる(かなり有名である)方を講師に招いて議論する機会があった。
自分としては、もはやAIと一括りにして論じることになんの意味もないと思っているし、論じるなら所謂IoTやロボティクスも併せて論じないと意味はないと思っている。
かなり水準の高いジャーナリズムであってすら、AI脅威論が先行しているのには違和感を覚える。
特に「AIで〇〇万人が失業する」には辟易している。業務の生産性向上、付加価値向上の手段としてAIを捉えるのが正しい視点である。
ただし、The Economist先々週号の特集記事がテーマとしている軍事利用については脅威としてむしろもっと論じるべきだ。
シンギュラリティが言われ始めてからずっと自分は人間増幅こそAIの役割だと考え、主張してきている。
そして、AIによって最も増幅される人間の特性をオリジナルの「オーケストレーター」という概念で定義し、既に10万字以上費やしいつでも出版できる形にしている。
Pythonなどプログラミング言語を使えなくてもいいがそれが何を実現するものかは理解しておかねばならない。
ただあくまでも価値を創造するのはどうやって実装するかを考え実行する人ではなく、何をするかを決める人だ。
皆がそうなれればAIに仕事を奪われることはない。