前回は生産性を定義した。
日本では野中郁次郎先生の有名なナレッジマネジメントが人口に膾炙してから、知的生産性を上げるオフィスというものが研究され、様々な形態、或いは概念が提示され実験されている。
しかし未だ結論は出ていない。
否、結論は無いというのが結論であろう。
画期的かつ独創性が高くかつイノベーションを引き起こすアイデア💡は、そもそも「オフィス」では出ないからだ。オフィスとは従来から作業場であって、アイデアを出す十分条件ではない。
発想する場はむしろ予期できない。小説家しかり作曲家しかり。ビジネスでもそうだ。ゴロゴロ寝ている時、トイレや風呂、散歩中や旅行先かもしれない。
最近ではトラベリングワークなどという概念も出てきているが、では旅行すればアイデア出るかといえばそうではない。
その確率は上がるかもしれないが因果関係ではない。
ではそもそも「生産性が上がるオフィス」とは自家撞着なのだろうか。
オフィスの再定義をすれば自家撞着ではなくなる。発想法を含めワークスタイルとセットで考えればよい。次回はこれについて述べる。