好きなピアニストは誰かと聞かれたら今も昔も迷わずリヒテルと答える。
スビャトスラフ・リヒテル(Святосла́в Теофи́лович Ри́хтер、Sviatoslav Teofilovich Richter、1915年3月20日 - 1997年8月1日)、ロシアのピアニストである。
中学1年の頃であったか、リヒテルが弾くシューマンの交響的練習曲作品13を聴き、感銘した覚えがある。ヘンレ版の楽譜を買ってもらい(今でも持っている)、当時の自分の技術では弾けなかったが、主題といくつかの変奏はチャレンジしたことを覚えている(今でも難しい)。
レパートリーが広範でかつ現代でも人気の衰えないリヒテルの音源は非常に多いが、人物像と併せてリヒテルを知るにはこのDVDがお勧めである(何度も視ている)。
リヒテルには名演と呼ばれる演奏は数多いが、たとえばベートーヴェンの熱情は確かに鬼気迫るものがある。
もうひとつ、シューベルトのソナタ変ロ長調D.960もお勧めである。特に第2楽章。
ピアノ協奏曲もモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、サン=サーンス、ブラームス、プロコフィエフなど数多く録音を残しているが、あえて一曲選ぶとしたらブラームスの2番作品83である。