今回は、実際に良い演奏にすべく、これまで自分が受けたレッスンで指摘されたポイントや重要な注意事項挙げてみる。
全曲に共通するのはポリフォニーである。
他のショパンの曲もそうだが、バッハへのオマージュであれば尚更である。可能な限り立体感を、遠近感を持たせること。
まずは第1番。この曲は2/8拍子だが、基本三連符が続いているが、後半でストレッタ的に5連符になる。ここは音価に注意する。
次に第3番。左手はあくまで軽やかに。難しいのはソレソラシラソミのソラの部分が手の都合で強くなったり重くなったりしないようにすること。手首の柔らかさが重要。
次に第5番。複数のラインが記譜上明確に示されているので大切に。
次に第8番。主旋律は右手の内声であることは言うまでもないが、ここだけ取り出してもきちんと歌になっているように。装飾音に引っ張られないよう注意。
次に第13番。中間部では左手のラインを出すように。
次に第17番。これも左手の半音階のラインを大切に。半音階の掛け合いは何回か出てくる。
そして第19番。ショパンは記譜上同じのものでも繰り返す場合決して同じように弾いてはならない。2回目は右手の内声のラインを意識してen dehorsにすると美しい。