前回に続き、「こんな演奏は好きになれない」を5番から8番について述べてみる。
第5番 ニ長調:
- テンポが速すぎる演奏。ショパンは確かにAllegro Moltoと書いているが、あまりに速過ぎてまるで練習曲の如くなり、色彩の変化も聴き取れない演奏
第6番 ロ短調:
- 左手と右手の性格分けがあいまいな演奏。左手のチェロの旋律に対し、右手はひらすら淡々と弾いてほしいものである
第7番 イ長調:
- 1小節目と9小節目の変化に乏しい演奏。単なる同じことの繰り返しはショパンは許さないはず
第8番 嬰ヘ短調:
- 32分音符がうるさかったり粒がそろっていない演奏。主役ではないので主張し過ぎてはいけないし、ムラがあっても美しくない