アナリーゼするまでもなく明らかだがこの曲の特徴は目まぐるしい転調である。これによる色彩のゆらぎが聴き手に伝わるような繊細なコントロールが求められる。
また以前この曲の簡単な解説で述べたとおり、テンポが速すぎてはならないのは、この繊細さが伝わらず、単調な音楽になってしまうからである。
残念ながら一流のピアニストとされる人の演奏でも単調でモノクロームな演奏もある。おそらくMolto Allegroとあるので「とても速く」と解釈しているのだろうが、絶対的な速度が指定されている訳ではない。
無窮動の曲だがしかしここにはもちろん歌もあるから歌わねば意味がない。
ただ音高音価を正確に速く弾ければよいという曲などでは無論ない。
。。。と考えながら解凍している。