一昨日日本時間早朝に飛び込んできた速報で録画を見る前に知ってしまったタイガーウッズのマスターズ優勝。
感慨ひとしおである。
23年前の夏、全米アマチュアゴルフ選手権の決勝は38ホール目でようやく決着の着いた死闘であったが、当時アメリカ留学中だった自分は4時間を超えるその試合を固唾を呑んで見続けていた。そしてそれは逆転劇でもあった。マッチプレーであれほどの熱戦はPGAツアーでもなかなか見ることはできないだろう。スター(というより既に彼はその当時スター選手だったが)誕生を見る想いだった。
既に1994年、1995年と全米アマ連覇していたタイガーウッズは当時スタンフォード大の学生。そして1996年に優勝して三連覇を成し遂げたが、全米アマの歴史上三連覇はタイガーただ一人である。
その後プロに転向してからの戦績は、周知のとおり、ゴルフ史上に燦然と輝くものである。
若くして彗星の如くデビューし消えていく選手はゴルフに限らず多い中、また今回の復活の前にいろいろあったとは言え、戻ってきてくれただけではなく、メジャーで優勝するという形で完全復活を遂げた姿には畏怖を覚える。
アメリカでの報道のされ方に、タイガーという選手が一人のアスリートとして愛され敬われていることがうかがえる。