あらためて気鋭の経済学者である小黒一正法政大学経済学部教授の2016年上梓のこの書を読み返している。
小黒氏は、京大理学部から財務省に入省(同期トップと聞いている)するも財務省を辞し、経済学者として八面六臂の活躍をされている期待の若手である。
預金封鎖などと言われても、戦後世代にはピンと来ないかもしれないし、今の80代ですら当時は幼少だった訳でとても実感が湧くはずもないが、終戦直後には実際に起きた話である。
現代は終戦直後とは状況が違うと思われるかもしれないが、そうだろうか。
小黒一正氏は冷徹に客観的に現下の(2016年当時)状況を分析した上で、本来の「財政民主主義」を力説する。
要は我々個人が財政を「じぶんごと」として捉えない限り、最悪の結末を回避できないということだ。これに強く同意する。
金融と財政に関する我々のリテラシーが問われている。
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