コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

読書メモ:未来に先回りする思考法

つい先日、時間の売買取引を行なう「タイム・バンク」を秋に開設すると発表したメタップス社を立ち上げ率いる佐藤航陽さんは毎日Twitterでとてもinsightfulなアイデアを提供されています。

twitter.com

 

ぼくのブログで以前彼の著書である「未来に先回りする思考法」について書きました。

 

jimkbys471.hatenablog.com

 

あらためて彼の著書から印象に残っている記述を取り上げてみました。

 

  • 99.9%の人は未来を見誤る。それは世界が変化するパターンを見抜けないからだ。パターンを認識するにあたり最も重要なのはテクノロジー。
  • リーンスタートアップではもはやうまくいかない。どれだけスピーディに変化に対応して仮説検証を繰り返しても、競争が激しくなりすぎてしまえば十分な利益を上げることはできない。
  • GoogleFacebookは社会の変化の流れを点ではなく一本の線として捉えている。
  • テクノロジーの本質的な特徴は「人間を拡張する」、「いずれ人間を教育し始める」、「掌から始まり宇宙へと広がっていく」の3点である。
  • IoT浸透の延長には意思決定の省略がある。IoTであらゆる物体に知性が宿る。これはモノのインターネット化の一段階先の話。
  • 人間が想像できるアイデアは将来における点であり時間の経過と共に進化の線に取り込まれる。
  • イノベーションは切実な必要性が存在するところに起こる。日本社会には差し迫った必要性が存在しない。
  • 今の時代に当然とされているものを疑うことができる能力は未来を見通す上で重要な資質である。
  • 財務諸表という、すべてがデータ化される時代の前に作られた指標だけでは、既に正確な企業価値を測れなくなりつつある。
  • テクノロジーとは最終的には人間そのものと融合することが運命づけられたものである。テクノロジーによって人間自身もまた次の進化のプロセスに向かって動かされている。
  • 人々の価値観が切り替わるタイミングは、技術の実現する利便性が人々が技術に対して抱く不安を上回った瞬間である。テクノロジーによって賃金が下がり雇用が失われても生活コストが下がり労働時間も減り精神の充足が得られる方向に変化する。
  • 本当に成果を上げたいのであれば、真っ先に考えなければならないのは今の自分が進んでいる道がそもそも本当に進むべき道なのかどうかである。
  • ロジカルシンキングには限界がある。構築できるロジックはその人がかき集められる情報の範囲に依存するという情報の壁、および意思決定者のリテラシーの壁に阻まれる。
  • 今の能力に基づいて意思決定してはならない。行動を起こす時点と結果が判る時点の時間差があるほど自分の認識はあてにならなくなる。認識よりパターンを信じて行動すべき。波が来る少し前に未来に先回りして待ち受けるべき。
  • 誰がいつ実現するかは最後までわからないが、何が起きるかについては凡その流れは既に決まっている、人が未来を創るのではなく、未来の方が誰かに変えられるのを待っている。

いずれも示唆に富んでいますね。

未来に先回りすべく根本的に思考を変えたいとおもいました。