特にアマチュアピアニストはレベルに関わらずほぼ常に弾けないと悩んでいる(悩んでいない人はよほどの達人でしょう)訳ですが(悩みたいから悩んでいるという説もあります)その理由はほぼ5点に集約されると考えます。
1. 音楽のイメージが薄弱
(o・ー・)o 音楽はそもそもランダムな音列ではありません。構造があり流れがある訳ですが、練習はミクロになりがちなので木を見て森を見ずの罠にはまり易くなります。それはそもそもの音楽のイメージが薄弱だからです。
2. 音の優先順位が付けられていない
(o・ー・)o 音の多い曲やポリフォニックな書法で書かれた曲はそもそも弾きにくい訳ですが、物理的にというよりは頭の中で音の整理ができていないために弾きにくいのです。
3. 下手だと思い込み練習でネガテイブイメージを強化してしまう
練習をそもそも自分の欠点を探すことに主眼を置いていると「弾けない自分」のイメージができてしまいます。そうではなく、演奏に関する新たなアイデアを探す宝探しのようなものと考えることをオススメします。実際、コンサートピアニストは弾き方、表現の仕方に関する多くのアイデアを持っているからこそ弾けるのです。
4. そもそも練習の際能動的に聴いてフィードバックループを回せていない
機械的な反復練習をすればそのうち弾けるようになるという希望的観測は非効率ですし、逆にそれをやる為に多大な時間を割かなければならない、或いは回数弾いていないから弾けない、という固定観念を形成してしまいます。繰り返すにしても何をしたいのかを考えそれに近づいているかを確認しながらでないとですね。
5. レッスンで指摘されたことしか気にしない
先生は全てのことを指摘するのではなく特に重要と思われることだけを指摘するのです。指摘しないことが完璧にできている訳では到底ありません。