コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

プロフェッショナルの条件といわれているものをまとめてみた

既に様々なところで説かれているプロフェッショナルの条件として、筆者が考える基本的なものには以下のことがあると思います。いずれも達人レベルである必要はなく、最初の時点ではビジネスに必要な最低限のレベルで良いと思います。これは目下言われている、特定のスキルが不足することによる情報格差、すなわち「ディジタル・ディバイド」、「イングリッシュ・ディバイド」等における弱者にならないことも念頭に置いています:

  1. 数字に強いこと: 事実を客観的・定量的に把握する上でも、ある程度数字に強いことは必須です。計算ができるということではなく(計算はコンピュータにやってもらえればよいので)、数字の感覚を持っていること、何よりも常に大きさはどの程度か、変化はどうか、という数字で語るべきことを意識することです。
  2. 英語ができること: 日本に住み日本で仕事をするにしても、最新の活きた情報は英語の方が遥かに充実しており、また日本のことを知るにも、他国の視点を知ることでより客観的に捉えることが可能になります。最低でも読めることです。英語ができないことによる情報格差、「イングリッシュ・ディバイド」は避けたいところです。
  3. ITツールが使えること: 現時点でも人工知能は、人間が従来自分ひとりではできなかった多くのことを次々に実現し、また身近になってきています。スマートフォン等を常に持っている、PCをよく使うということを、自分の頭脳の性能やコミュニケーション能力を飛躍的に向上させることとして捉えるのです。統計解析や数値計算については、もう20年以上前から様々なパッケージソフトがありますが、最近では様々な、より進化したアプリケーションがクラウドベースで使い易くなっており、これらも必要に応じ活用できることが望ましいです。
  4. プレゼンテーションができること: プレゼンテーションというとPowerPointで作ったスライドをプロジェクターで映しながら話すことを思い浮かべられるかもしれませんが、presentationはそもそも「発表」であり、何も資料を用いなくとも自分の考えや成果を相手に効果的に伝えられれば良いのです。とかくプレゼンテーションというと体裁が先行するきらいがありますが、そもそもは何を伝えたいのかがなくては空虚な演出に終わってしまいます。ツールは使えるに越したことはないですが、まずは自分が伝えたいことがあること、そして伝えたいという欲求があることが必要です。
  5. 議論ができること: 議論というのは、互いに意見を述べて論じ合うことですから、まずは自分の意見を表明できること、これに加えて相手の意見を聞き理解できることが必要です。スピーチが上手だからといって、議論ができるとは限りません。スピーチは一方向で議論は双方向であり、まずは聞く力が必要で、それに加えて相手の話を受けて適切に質問を投げかけたり、自分の考えを持って反論する力が必要だからです。特に重要な意思決定が迫られている会議や、大物あるいは利害が相反する方々が集まる会議では、普段であれば議論ができる人でも、立場上ものが言えなくなったりすることはよくあります。議論ができること、とは単に好き勝手なことを言い合えることとはまったく違います。

まぁいずれもあたりまえですね。でもすべてかなり高いレベルでできる人はまずもっていませんね。こういう条件は旧い考え方だと思いますので次回は新しい考え方を提案します。乞うご期待!