先週終わった第15回ヴァンクライバーン国際ピアノコンクールの予選課題曲で、マルクーアンドレ・アムラン(Marc-Andre Hamelin)が昨年作曲したトッカータ、Toccata on l'homme armeの楽譜がどうしても欲しくてCliburn Shopで注文し、10日ほどでやっと届きました!
l'homme armeとはフランス語で「武装した人」という意味です。
Cliburn Shopをあらためてのぞいてみました。あれっ なくなってる!
Scorecliburngiftshop.myshopify.com
そこで、どこか他で買えないかと思い探してみたら、イギリスのオンラインショップにあるようです。送料込で2,400円ぐらいです。
この曲の演奏はなんといっても今回のクライバーンで3位入賞しこの曲の演奏でも最優秀賞を受賞したアメリカの新鋭19歳、Daniel Hsu(ダニエル・シュー)の演奏が秀逸です。
コンクール後初の舞台での演奏がもうYoutubeに上がっています!
この曲は難しそうに聴こえますが、実際に楽譜を見て弾いてみるとやはり難しいです。
コンクール中のコンテスタントのインタビューを聞いても、「本当に難しい」という声がありました。
しかしその難しさは本番数か月前に、2時間近くのソロ・室内楽・協奏曲2曲のレパートリーを仕上げなければならない中初めてこの曲の楽譜を渡され本番で弾かなければならないということも踏まえての難しさでしょう。
5~6分、12ページの短い曲ですし、クライバーン本選出場を果たした30名の天才たちにとっては、コンクールで弾く難曲大曲の数々と較べて特に難しいということではないと思います。
わかりやすい主題と半音階的な進行、主題の展開と転調を理解すればなんとかなりそうです。
これまであまり国際コンクールの委嘱作品は弾く気になるものがなかったのですが、この曲は最初に聴いたとき、「弾いてみたい」と思いました。
トッカータと名のつく曲は、これまでにラヴェル、シューマン、プロコフィエフなど弾いてきましたが、やはりその躍動感が好きです。
自分も来週からコンクールを控えているのですが、ぼちぼち練習してみようかとおもいます。