いま取り組んでいる曲中もっとも時間を割いているのがスクリャービンのピアノソナタ第7番作品64白ミサであります。
真面目に取り組んだソナタとしては4番、10番、3番に次いで4曲目ですが、この間の自分の進歩で調整後の難易度では白ミサがもっとも難しいです。
きっかけは昨年2015年12月半ばにあるピアニストの演奏会に出かけビビッときてしまったことです(プロの演奏会やコンクール聴いてあまりビビッとくることはないのですが。。)。
きのうは白ミサをあの例のコンクールで全国大会に進出したらご褒美で弾かせてもらえる王子ホールで弾いたんですが、まだまだホールの音響を楽しむ余裕もなく、また魔物が棲むと言われるステージだった(と信じている)こともあり、弾くのに精一杯でありましたが、なんとか形になったようで良かったです。
先月は石橋メモリアルホールでも弾けたし、舞台慣れしてきたかな。
しかも昨日はこの曲に取り組むきっかけとなったそのピアニストと宴でご一緒させていただき、この曲について語ることまでできたのでした。スクリャービンの音楽の真髄が随所に散りばめられるどころか溢れているこの曲。しかしあまりにもとっつきにくく形にするまでが大変。故にあまり取り上げられる機会もなく良い演奏も極めて少ない。
まずもって難しいのが第一展開部。
この左手のパッセージはきちんと弾かないといけません。スクリャービンは音を一つでもはずすと色が変わってしまう。これはメシアンも同じ。
またまた難しいのが終盤の第2主題の装飾として左右で四度のパッセージをシルクのベールのように弾くところ。ここはあくまで軽く滑らかに不気味に弾くこと!
さっ きょうは休みだから昨日いただいたコメント踏まえてしっかり研究しないとです!