コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

ショパン前奏曲集作品28(73)オーケストラ編曲版(その4)

前回(その3)に引き続き、Jean Francaix編曲によるショパン前奏曲集作品28オーケストラ版の個人的な評価を書いてみる。今回は13番から16番まで。

 

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第13番嬰ヘ長調:高音部の旋律がバイオリンとビオラ、低音部がチェロという構成はとても良い。中間部ではクラリネットが旋律を奏でるがこれも雰囲気があってよい。ここまで聴いた中でこの編曲が個人的には最も気に入っている。

第14番変ホ短調:旋律のラインがわかりにくくなりがちなこの曲をファゴット(おそらく)にゆだねているところがよい。後半シンバルを入れているのも奏功している。

第15番変ニ長調:気に入ったのは旋律をオーボエに受け持たせているところ。また、中間部の連打音が不安感を煽る音色を選択しているところも好感が持てる。

第16番変ロ短調:これくらいのテンポで弾くピアニストはまずいないが(遅い)、これぐらいでよいのではないかと思う。十六分音符のパッセージが最初は弦楽のみ、次いで木管が加勢する感じもよいし、前半はバスが弱いと思ったが後半はバスが明瞭でこれもよい。いずれにしても単調になりがちな(ピアノソロの場合)この曲をどう演奏するかという意味でとても参考になる。