コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

カッシーナ青山本店

先日、仕事がらみで高級家具のカッシーナ青山本店に行ってきた。地下鉄外苑前駅からすぐ、青山通り沿いにある。

www.cassina-ixc.jp

とても洒落ているので敷居が高く、入店を躊躇するというのが一般的な反応と思われるが、こちらは仕事の情報収集なので一切ためらうことなくづかづかと入店する。

売場は3フロアになっており、こちらが目当てのオフィスは3Fの奥というまたまた奥まったところにあるが、どうせならいろいろ見ておこうと思い、店内をくまなく見ながらオフィス関連エリアを目指す。

 

ウェブサイトには店内を360Viewなるもので見られるようになっている。

Cassina ixc. Aoyama | 360VIEW

しかし残念ながらオフィス関連エリアはここにはない。

実際に青山本店の店内にはエグゼクティブ・スイート的な一式があるのだが、デスク、チェア、ライト、サイドボード等の家具だけでも展示してあるものは400万円程度。

しかしこれではエグゼクティブ・スイートとしては寂しい。

そこで、アートやオブジェ、カーペットも置いてある。アートは260万円、オブジェはいくつか置いてあるがざっと100万円、カーペットははっきり教えてくれなかったが、最高級のシルクでそれなりのサイズだと300万円ぐらいはしそうである。

全部入れてざっと1,000万円。さすがである。

リラクセーションミュージック

夜中に目覚めて眠れないときにYouTubeのリラクセーションミュージックを聴くことが多いが、選曲をまちがえると却って眠れなくなるので要注意。

クラシック系は自分の場合気になって仕方がないのでまったくの逆効果。

数々聴いた(視た)中ではこれが自分には合っている。

画像も美しい。

www.youtube.com

月曜を楽しみにする

完全週休二日で土日休みの社会人の率は高いと思うが、よく聞くのが「月曜が憂鬱」あるいは「日曜の夕方から既に憂鬱」で、後者はサザエさん症候群などと呼ばれさえする。

なぜ月曜を迎えるのが憂鬱なのか。

自分はそうでもない。

しかし月曜が来ることを考えただけで憂鬱になった時代はあった。

満員電車が嫌いだからだ。始業時間にちょうど間に合うように朝ギリギリに起きて電車に乗れば、都市部にオフィスがある人なら満員電車は避けられない。

それに月曜は何かと会議やら何やら用件がおおいものだ。前職では朝8:00から幹部会だった。トップが説教好きだったりするので誰もいい気分にはならない。

今はどうか。休日でもデフォルトで4:00に起きるので余裕で時差通勤できる。

朝会はあるが、誰も説教は言わないし文句も言わない。むしろ新たな提案やアイデアを交換し議論する生産的な場になっている。

月曜には攻めで臨むことだ。またエキサイティングな1週間が始まるのだ。今週はどんな展開になるかワクワクする。そしてこのゲームに圧勝するのだという気概で臨むのだ。

どんな難題もどんな嫌な客もすべてはチャレンジでありアトラクションだ。難しいほどやりがいがある。最後は自分が勝利するのだから、苦難があるほど勝利の喜びは大きい。

タイムトライアルしてもいい。同じルーチンなら史上最速で成し遂げるのだ。

どんな大きな仕事も小さなタスクの集積だ。一つ一つ確実にそしてより良い方法で完遂する。

進歩は楽しい。進化は充実。勝利は嬉しい。

月曜は機会に満ちている。

ストリートペインティング

仕事で国立新美術館に行った際、西門前の通りにストリートペインティングがあった。

単なる落書きではなく、れっきとしたアートだ。それも巨大な。

あまり足を止めて見る人もいないが、じっくり見てみた。

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引き込まれる。

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現実のようで非現実的。

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不思議な感じ。

 

世界観が楽しい。

テクノロジーは生産性を上げない

ここだけの話、先端テクノロジー好きなクライアントにひとつのアイデアとして提案はしたものの、本心ではテクノロジーは生産性を上げないと思っている。

AIだのIoTだのブロックチェーンだの量子コンピュータと盛り上がってはいるが、いずれも未だ端緒についたばかりであり、しかもそのほとんどの活用は(少なくとも現時点で考えられている範囲では)、決して「生産性」(これまでの投稿の定義を参照)を上げるものではない。

最近提案したのはAR(拡張現実)を用いたバーチャル会議である。ホログラムなどを用いて参加者そのものが3Dでまるでそこにテレポーテーションしているかのように集い、議論を戦わせることができるもので、もはや技術的には実現してしまっている。

昨日MicrosoftSharepoint Spacesについて聞いたが、未だデモ段階で価格も未定ということではあるが。

しかし一方で、先日ある米国人と議論したとき、「そんなもの意味あるのか。そもそも会議なんて特に日本企業では意味のないものばかりではないか。そんなものをわざわざバーチャルでやる意味があるのか」と鋭い指摘。

そう。ほとんどの会議は無意味である。本来会議は会って議論するものである。しかも議論の為の議論ではなく、新たな付加価値を創出するための議論である。単なる報告、情報共有のため(メールで十分なのに)に形骸化している会議が如何に多いことか。

組織能力は会議体を軸とするオペレーティングメカニズムで大きく左右される。下手くそなファシリテーション、過剰な無意味な資料作成、これらでどれだけ無駄な時間が毎日膨大に費やされていることか。

なぜこの状況が放置されているか。それはそもそもどの企業も実は生産性などに興味はないのである。そんことより儀式を重んじるからである。昔も今も。

生産性を上げ本当に必要なのはしたがって生産性を上げたいと本気で思うことなのだ。テクノロジーなどではない。もちろんテクノロジーは貢献はするが、原動力ではない。そこを間違えてはいけない。

ビジョンの大切さ

経営者にとって何より重要な仕事とはビジョンを示すことである。

これが出来ていない経営者が如何に多いことか、過去17年間にわたり枚挙に暇がないほど見てきた。

組織の大小や業種に限らずビジョン無くして組織のベクトルを合わせることはできない。

数々の企業のビジョン策定(そもそもコンサルタントとして最初のプロジェクトが1兆円企業のビジョン策定とグローバル全社員向け冊子の作成だった)に関わった身としては、それが簡単ではないこと、しかしそれが中長期的にどれだけ事業価値を左右するかを実感できる。

そもそもいかなる企業も短期に目の前の仕事だけをしていてはせいぜい最適化しかできないし社員は疲弊するだけ。

まして滅私奉公とは対極にあるミレニアル世代を活かすなら尚更のことだ。

せめて自分の会社だけはこいやのしろばかまにならないようにせねばならぬ。

リヒテルは語る

ますますリヒテルにのめりこみ気味のため一冊書籍を購入。

www.chikumashobo.co.jp

 

ここにはリヒテルの音楽観が(翻訳ではあるけれども)生々しく語られている。

たとえば、最も宗教的な作曲家は誰かと聞かれたらそれは(JS)バッハではなく、フランクだというのだ。特にフランクのピアノ五重奏曲室内楽におけるバッハのマタイ受難曲(St. Mathew Passion)であるというのだ。

あらためてじっくり聞いてみよう。

また、今自分がずっと取り組んでいるスクリャービンソナタ第7番「白ミサ」についても、リヒテルスクリャービン弾きとして彼自身一目置いていたソフロニツキーとよく語り合ったという。リヒテルソフロニツキーの前で白ミサと黒ミサ(ソナタ第9番)を弾いた後、ソフロニツキーリヒテルが弾く白ミサの鐘の音に不安な雰囲気が不十分だとほのめかしたという。曰く「世の終わりが感じられない。近づいているはずなのに」と。なぜかというリヒテルの問いに対して続けて「このソナタは、黙示録の第四の騎士だ。ここに“白ミサ”は聞こえない。第四の封印が開かれ、青白い馬に乗って”死”が現れる」と答える。

この本を読んでいると、少しリヒテルとの距離が縮まる気がする。

戦士の休息

よく戦うには気力が充実していなければならない。

気力は体調に依存するし、脳が疲れていても弱くなる。

戦士の休息をとらねばならない。

今日は幸い喫緊の仕事が途切れた。

今日何か湧いてきても降ってきてものんびりやり過ごそう。心穏やかに。

たまにはそういう日も必要だ。

夏休みもとっていないししばらく取れない。

リヒテルというピアニスト

好きなピアニストは誰かと聞かれたら今も昔も迷わずリヒテルと答える。

スビャトスラフ・リヒテルСвятосла́в Теофи́лович Ри́хтер、Sviatoslav Teofilovich Richter、1915年3月20日 - 1997年8月1日)、ロシアのピアニストである。

中学1年の頃であったか、リヒテルが弾くシューマンの交響的練習曲作品13を聴き、感銘した覚えがある。ヘンレ版の楽譜を買ってもらい(今でも持っている)、当時の自分の技術では弾けなかったが、主題といくつかの変奏はチャレンジしたことを覚えている(今でも難しい)。

レパートリーが広範でかつ現代でも人気の衰えないリヒテルの音源は非常に多いが、人物像と併せてリヒテルを知るにはこのDVDがお勧めである(何度も視ている)。

www.hmv.co.jp

リヒテルには名演と呼ばれる演奏は数多いが、たとえばベートーヴェンの熱情は確かに鬼気迫るものがある。

www.youtube.com

もうひとつ、シューベルトソナタ変ロ長調D.960もお勧めである。特に第2楽章。

www.youtube.com

ピアノ協奏曲もモーツァルトベートーヴェンシューマンサン=サーンスブラームスプロコフィエフなど数多く録音を残しているが、あえて一曲選ぶとしたらブラームスの2番作品83である。

www.youtube.com