ピアニストなら誰しも少なくとも一度は、本番で弾き始めてこんな筈じゃと思いながらもしぶしぶ弾き続けたことがあるのではないでしょうか。
そんな時の演奏は自分はもちろんのこと、聴き手(聴衆や審査員)も良くは捉えないことでしょう。
ただでさえ緊張を強いられるステージ。ちょっとしたミスがさらに緊張を高めミスを誘発。練習では決してミスしなかった箇所での痛恨のミス。
聴衆はひょっとして気付いていないかもしれませんよ!
仮に気付かれていたとしても、自滅してはいけません。
コンクールだとしても、持ち時間で精一杯アピールするのです。
立て直す能力も実は評価対象なのですよ!
演奏は一回きりなのだから、不測の事態が発生する可能性は常に存在します。
ピアノ演奏に予定調和はあり得ません。
ミスしない人間はいません。
大事なのは大きな流れです。ミスしたからといって「これ以上ミスタッチはできない」と思ってはなりません。かえって硬直してミスを誘発します。
ミスはリラックスするチャンスです!
開き直りとも違います。開き直りはミスを引きずっています。
すなわち、立て直すのは簡単です。ミスを本来の自分を再現するきっかけとすることです!
小さなミスを早めにしましょう。その計算は当然ながら本番前にやっておくのです。
ピアノの調整がどうのこうのとこだわり過ぎてはいけません。
わざわざアガル材料を増やしてどうする!