「生まれ変わったらこの曲になりたい」
衝撃的なことばです。
こういうことばがすっとストレートにまっすぐな表情で語れてしまう音楽家。
すばらしいです。
NHK Eテレで5/5朝放映された伊藤悠貴チェロリサイタル。
この番組しばしばチェックしています。
しかし繰り返し視聴したのは本当に久しぶりのことです。
日本人弦楽器奏者の水準は世界的にも最高水準。
(ピアノもがんばれ!)
そして彼が「生まれ変わったらなりたい曲」とはラフマニノフのチェロソナタです!!
この「生まれ変わったらこの曲になりたい」を自問してみる。
「そういう曲ある?」
うーむ。
ぱっと思いつかない。
かつてはそういう思いで取り組んでいたことはありました。
たとえばシューマンのピアノ協奏曲。
たとえばハンマークラヴィーア。
いや いま取り組んでいるメシアン(喜びの聖霊のまなざし)やスクリャービン(白ミサ)はきっとそうなのだ。ラヴァルスもそうだな。一生懸命取り組める時点でそうなのだ。
生まれ変わったらこの曲になりたい。
そういう思いで取り組んでみよう。
曲になり切るのだ。