コンサルタント=ピアニスト=ランナーはきょうも語る

現役経営コンサル兼ピアニストがランニングと仕事術とピアノと英語とかについて語ります

【ランニング】体重を減らすとどれだけタイムが縮まるか試算してみました

・・・という疑問をふと抱いたので、以前読書メモを書いた「ランニングをする前に読む本」(田中宏暁著)をあらためて読み直しています。

jimkbys471.hatenablog.com

この本の第3章は「ランニングとダイエット」なのですが、章末付録に「マラソンタイム推定法」というのがあります。
生理学的推定法と物理学的推定法の2種類が紹介されているのですが、両者の算出結果に大差はないので、シンプルな前者を採用して試算してみましたので、結果をご紹介します。

なぜ体重とタイムの関係が気になったかというと、以前大学の同級生にひさしぶりに会って話した時、大学時代はロクに運動もしてなかったその同級生が、ダイエットのため10年ほど前にマラソンを始め、別大でサブ3を記録するまでに速くなったというのでびっくりしたのですが、体重にはとても神経質になっていて、理由を聞くと「1㎏増えるとタイムが3分遅くなるから」と言っていたのを思い出したからです。

自分も実は5年前にアレルギー発作で入院してから、薬には頼れない、体質改革(改善ではない)をすべく、食生活を大きく改めウォーキングから初めて16㎏減量し、一時は体脂肪率3%まで絞った結果、筋量まで落ちてしまい、この1年間オレンジセオリーに足しげく通ってなんとか58㎏まで体重を戻した(増やした)のですが、マラソン(ハーフでも)を走るには重いのでは、と思い始めたからなのです。

ともあれ、田中先生のこの本によると、まずこういう関係があります。
ランニング速度をx(m/分)、体重あたりの酸素摂取量をy(ml/kg/分)としたとき、xとyの間の関係は:

y = 0.2x + 3.5

という実にシンプルな一次方程式が成立するのだそうです(近似式と思われますが)。

そこで、この式を用いて、大変恐縮ながらマラソン世界記録保持者のキプチョゲさんと自分で試算してみました。

キプチョゲさんの場合、公式世界記録である2時間1分39秒の平均ランニング速度は
x = 42,195 (m) / 121.39分 = 346.856 m/分
y = 0.2x + 3.5 = 72.8711 ml/kg/分

これはVO2maxとイコールではないですが、不自然な値ではないと思われます。
参考: 
www.inscyd.com

まったく比較にもならないのですが、自分を想定して同じくxとyを求めます。
実はフルマラソンは走ったことないのですが、10㎞やハーフの非公式タイムに基づくDanielsのVDOTは低めに見積もって41なので、フルマラソンのタイムは3時間45分であったとしましょう(30㎞の壁を超えられたとした場合、あくまでも)。
この場合(現在の自分)x = 187.533 m/minです。ちなみに3日前の体重は58kg。身長はキプチョゲさんと同じくらいなので、体型や体組成は違うものの、6kg減量したとして、時間当たりの酸素摂取量は不変としましょう(筋肉は落とさない)。
すると、それはつまり体重1kgあたりでは酸素摂取能力は高まることになります(体重に反比例)。
その場合のxは209.172、そしてフルマラソンのタイムは3時間21分44秒と、23分16秒も短縮できる計算になります(●ↀωↀ●)✧
6㎏減らして23分16秒ですから、1㎏あたり4分弱、同級生が言っていた3分とまぁオーダーは合ってますね。

今回は以上です。無理な減量はしません!