ランナーにとっては、走らない時間すなわち一日の9割超の時間もトレーニングである。
考えながら走るのは良くないが、走らない時間は正しい考え方で考えよう。
そのための読書である。先人の知恵に学ぶ。ただし批判的に読むこと。
今回取り上げるのはこの本である。
大迫傑選手は先日の東京マラソンでまたも日本新記録をマークし脚光を浴び、延期されたものの東京五輪代表の座を手にしたが、彼が佐久長聖高校から早大へと進み、またオレゴンに渡ってさらに力をつけた世界のトップランナーとして活躍する姿をずっと応援してきただけに感動もひとしおである。
その彼が自分について語るのだから読まないという手はない。
彼は走りもかっこいいが語りもかっこいい。
かっこいい理由は考え方に筋が通っているからである。
自分の考えというものをしっかりと強く持っている。
強くなるというのはすごく単純なことで、毎回ハードなトレーニングをして、ハードな毎日を過ごす。それを毎週繰り返していくだけです。
くぅぅ。かっこいい。
彼は悩みはするけれども決してもやもやしたままにはしない。悩みは自分で解消しそれを強みに変えていく。
かっこいい。
ランナーは哲学者とか修験者とか言う人もいるけどちがうと思う。プロセスを心から楽しんでいるのだと思う。
タイムやペースは距離はわかりやすい目安ではあるけれどもゴールではない。あくまでも目安。
人と較べるのは楽しくない。
毎日確実に昨日の自分を超えていく。成長する進化する喜び。今朝のRunであらためて認識した。