いつものまえがき: ランナーにとっては、走らない時間すなわち一日の9割超の時間もトレーニングである。考えながら走るのは良くないが、走らない時間は正しい考え方で考えよう。そのための読書である。先人の知恵に学ぶ。ただし批判的に読むこと。
ランニング書籍を取り上げるのもあと数冊になりました。
今回取り上げるのはこの本であります。
この本は良著であるです。2つのポイントにおいて:
1.トレーニングの種類が目的ごとに書かれていること
2.メンタルの重要性を説き具体策が書かれていること
まず、1について。トレーニングの種類と目的をまとめると:
- ジョグ: ペースの構築、フォームや接地感覚のチェック、疲労抜き
インターバル走: 心肺刺激とスピードの慣れ
レペティション走: 同上(インターバルより長い距離での)
ペース走: スピード持久力の養成
距離走またはLSD: 持久力の強化
月1タイムトライアル: 成長実感とモチベーション維持
準高地トレーニング: 夏場での高負荷練習
この他にクロストレーニングとして、筋トレ、ウォーキング、トレッドミル、スイミング、エアロバイク、自転車との組合せも提案されています。
いいですね。
次に、メンタルについて。いくつか引用します:
「やりたくないな」というマイナスのイメージではなく、強くなるためにも「この練習は絶対に必要な練習だ」といったプラスのイメージを持って、モチベーション高く取り組むことで効果も上がります。歯を食いしばって何とかきつい練習をこなせた時の達成感こそが、気分を爽快にし、レベルアップにつながる鍵になるのです。
マラソンのような持久系競技において、パフォーマンスアップのための目標設定強度としては、心理学的には成功する確率が50%(五分五分)に近いことが推奨されています。
「ちょっとした考え方の工夫によって、脳を騙して効率を上げる」これが私の練習法の特徴の一つです。
いいですね。すごくいい。
さらに、第三章では怪我・故障の防ぎ方をきわめて具体的に解説してくれています。
「一歩入魂」のためにもこれはすべて理解しておかなければ。
ではまた。あした。